カテゴリー「映画」の274件の記事

2008/11/30

SAW5

核心に迫ったかと思いきや謎は深まるばかり。今回も深層が次々と現れては・・・。

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毎年冬の恒例になりつつあるSAWシリーズ最新作をみてきました。1の時の衝撃をいまだに忘れられず、本当の終わりを知りたくて足を運んでしまいます。

シリーズ作として5作目。そしてこの作品の特徴も言える前作までの事件を違う視点から描き、世界を掘り下げていく展開もこれまで通り。なので、絶対に前作までのシリーズを見ていないと楽しめません。特に今回新しい事件というよりも、前作までの掘り下げと前作以前の過去(?)を描いています。

しょっぱなの被害者は両手足を鎖で縛られて、首もろくに動かせない状態から、ゲームの始まりを告げられる。ジグソウ曰く、「助かりたければ、自らの両手をつぶす」。出来なければ60秒後にはギロチンにより体は真っ二つ。

被害者は助かりたいがために、自ら両手をつぶすが、、、ギロチンは止まらず・・・。ジグソウのゲームのルールは絶対であるはずなのに・・・!?この事件もまた大きな仕組みの一つとして組み込まれていくのですが、それは見て確かめてください。

今回の作品は4までの話を多角的に描いて、時間軸もかなり錯綜していて、今はどういう状況なのか把握するのに必死でした。それでも絶対に目が離せない。ジグソウはどこにいるのか。ゲームの中に組み込まれているかの如く必死になってしまいます。


そして終わりは絶対に次回作につながるであろう終わり方をしているので、また楽しみが続きます

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2008/08/24

ハンコック

出だしはどうなることかと不安を覚える出来なのですが、ラストがすごくいい。とてもいい。

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(物語の核心に触れる部分あり。映画未見の方は以下はご遠慮ください。)
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主演はウィル・スミス。おそらく本物のスーパースター。そのスーパースターがスーパーヒーローを演じる。

冒頭から派手なアクションが展開。ハイウェイでのカーチェイス。犯人は傍若無人に銃を撃ちまくる。緊迫のシーンの連続。

そこに主人公のハンコックは正義感に駆られて立ち向かう・・・のではなく、飲んだくれてベンチでダウン。見知らぬ子供に急かされて、半分いやいやながらも犯人逮捕に乗り出すのだが、そのスーパーパワーの制御の方法を知らぬのか、アルコールに浸りきっているためか、街中を破壊しながら悪人と立ち向かうのだ。

いつの世もスーパーヒーローの活躍と共に街は破壊されてきていますが、本作ではそこら辺の現実的にシビアに描かれている。壊されたほうはたまったものじゃありません。スーパーヒーローの活躍を差し置いても迷惑だという気持ちが抑えられない市民。かつ主人公ハンコックの性格が災いして、せっかくの活躍も市民から賛同は得られず。あまつさえ、クズと罵られる始末。

そうスーパーヒーローは決して街の人からは歓迎されていないのです。

そこで出会うのがPRの仕事をしている一人の男性。命を救われたお礼にと自己PRの方法を伝授して、彼を街の嫌われ者からスーパーヒーローにしようと画策をする。家族との幸せなひと時を一緒に凄く男性と主人公。そこにいる一人の女性がこの映画のキーとなるのですが、まさかという展開に衝撃を受けました。

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前半はハンコックのダメダメぶりをとにかく見せ付ける。自己反省から街のヒーローになってチャンチャンとかと思っていたのですが、ヒロインの登場で思わぬ方向への展開に驚かされました。

ラストの死に掛けているハンコックに事実を伝えるヒロインの真摯な姿に胸打たれました。正直前半はどうでも良いのですが(^^;、このシーンは見所です。

死に瀕している主人公とヒロイン。なぜか復活した主人公(^^;が、必死で離れていく姿にもまた胸打たれる。本当にこのエピソードだけで十分なんじゃないかと思うくらいにいいシーンです。

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2008/08/16

ハムナプトラ3

非常にテンポの良さにあっという間に2時間が過ぎた。ぽんぽんと進んで後に残ったのは楽しい気持ちだけ。

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前作の公開は2001年なので、7年前も前になるんですね。ついこないだ見たばかりのような印象だったので、ちょっと驚きでした。確かに前作のストーリーとかどんなものだったか思い出せないのですが(^^;。

今回の主人公もブレイダン・フレイザー。顔の大きさがとても印象的。笑顔がハンサムじゃない素敵さがあって好印象。

その主人公の奥様役にはマリア・ベロ。ハードなアクションをこなす体力とセクシー路線もかねそろえていて、こういう映画にはぴったりなのです。

そして今回の目玉としても売り出せるんじゃないかというくらい印象的だったのが息子役として登場したルーク・フォード。役柄のためでしょうが、髪型が非常に古臭いものでしたが、それがとても似合っていました。家族との見せ場も恋人との見せ場など、映画の盛り上げどころでいい演技してました。

そして今回の主人公の敵役として登場するのがジェット・リー。貫禄もアクションシーンの出来栄えもやっぱりピカイチ。素敵です。

映画の冒頭は古代中国を舞台にした、皇帝の話から。一気に中国制覇をもくろむ皇帝。時間の足りなさを嘆くところから不老不死を目指すも、図らず呪いを掛けられてしまうところから物語が始まる。

一方主人公たちは現役を引退して、満足のいく生活水準を得られながらもどこか退屈をしている雰囲気。冒険に出たくて出たくてうずうずしている模様。そこに持ちかけられるのは香港への宝運びの依頼。待ってましたとばかりに出向く。

主人公たちの息子も安穏とした大学生活を送るのではなく、発掘作業に明け暮れ、そして皇帝の墓へたどり着く。ここから皇帝復活の陰謀が大きく動き出すのです。

中国・香港を舞台に繰り広げられるアクションは見所満載。市中で行われるのは派手さ満載のカーアクション。爆竹など派手に使った火力の見せ方が上手い。たいしたアクションではないのですが(^^;、いい感じでみせられました。

また特殊効果もこの映画の一番の見せ所なので忘れてはいけません。皇帝vs反皇帝群との軍団シーンはきっとすごい時間と労力がかかっているんだろうなと観客をうならせるスケールです。

個人的には雪の山中で登場したイエティがとても印象的。凄いスケールよりもなにか充実感のある出来栄えにワクワクしてしまいました。

夏休み映画として家族と是非楽しんでもらいたい一作です。

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2008/06/09

ザ・マジックアワー

ダントツに面白い。2時間という時間、まさに夢を見ているようなワクワク感に包まれました。

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監督は三谷幸喜。出演人は豪華絢爛。佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、西田敏行、綾瀬はるか、そのほか脇役にも目を見張るばかり。

映画のような街中で、繰り広げられる映画のような物語。街を支配するボスに西田敏行。その愛人に深津絵里。その愛人と恋仲になり、ボスから命を狙われる羽目になるのが妻夫木聡。命を田受けてもらうために、伝説の殺し屋を探すことになるのだが、そう簡単に伝説の殺し屋は見つからない。なので、役者に殺し屋を演じて難を逃れることに。その白羽の矢が立ったのが三流役者の佐藤浩市。ギャング映画に憧れて、夢の世界へ飛び込んだもののなかなかチャンスに恵まれずうだうだとしていた時に手にしたギャング役。この意気込みが、この映画の味噌となるのです。

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以下はネタバレではありませんが、映画を見てからのお楽しとしてください。

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笑いどころは満載なのですが、まずはやっぱり佐藤浩市のギャング役についてでしょう。憧れの役どころということもあり、力の入れようがまた面白い。完全に映画の世界の住人として生活を送っているので、日常生活でもそのスター生活の様もまた面白い。

役者本人には撮影だと偽っているが、でもそううまくはいかない。時々ぼろが出そうになるが、どうにかこうにか乗り切っていくところなんて、見ているこちらがどきどきしっぱなし。どうなるんだろうと見せてくれます。

殺し屋としてヤクザ事務所に出向くところなどはまさに秀逸。撮影だと思っている佐藤浩市。撮影ならば不思議は無いのかもしれませんが、普通に見たらかなり普通ではない様子。殺し屋だと名乗る場面など思い出しても笑えてきます。


人の出入りも結構いいし、映画館の人の笑いも結構あり、DVDでみるのも良いかもしれませんが、ぜひ先に映画館に足を運んでみてもらいたい作品なのです。

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2008/04/27

紀元前1万年

紀元前1万年をじっくりと堪能する。その世界を楽しむ映画だ。

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漠然と1万年前っていわれてもどういう時代だったのか。まったく歴史観のない自分にとっては想像すらできないのですが、この映画を見ていると随分と発達しているように感じられました。

行動様式はその文明にもよるのでしょうが、とにかく社会がすでに成り立っているのが不思議でなりませんでした。個人行動よりも集団行動を主とするように描かれている。

主人公たちがいたところは北のほうなのだろうか。時に雪の世界に閉ざされる。村には一人の巫女がいるのですが、結構表情が怖い(^^;。ストーリーの途中にその能力の凄さが見せられるのですが、出てくるたびにびくってなっていたのは私だけ(^^;。

村人は狩人として生活の糧を得ているよう。一番のイベントはやはりマンモス狩りだろうか。マンモス群の中から狙いを定め、集団的に行動をする村人たち。見事に射止めた一人の男性には白い槍が贈られて、村を導く者と定められるのだが・・・。

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村に伝わる伝説。四本脚の悪魔が訪れる時が村の最後の時。その悪魔が訪れた時村は一夜にして全滅に近い被害を受ける。大多数の村人たちが生け捕りにされ、連れ去られてしまったのだ。

生き残った村人たちは数人の勇者を選んで、救出に向かう。ここからが長い長い旅の始まりとなる。

捕らわれた村人たちの後を追って山を越えてみればそこは荒野であったり、砂漠地帯であったり、熱帯雨林だったりする。その変わり様が唐突過ぎていったい主人公たちの旅路はどこにいるんだろうかと行方知れずになってましたが(^^;、今と比べての常識は通じないものだと思いましょうか。

旅の途中で出会う部族たち。主人公を救世主とみなし、次々と仲間に加わっていく。このあたりも集団生活が完全に身についているものばかりだったのが印象的。

クライマックスには、敵の陣営にたどり着く主人公たち。そこで見たものは巨大建造物であるピラミッドの建造現場。そこに捕らえられている多数の奴隷たち。少ない仲間たちにとって勝機は奴隷たちが奮起するかどうか。

クライマックスの決戦は見所です。

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NEXT

2分先の未来がわかる。それは見た時点での未来。

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主演はニコラス・ケイジ、ジュリアン・ムーア、ジェシカ・ビールなどなど。

ニコラス・ケイジはマジシャンっぽく(?)長髪にしていたのが印象的。ジェシカ・ビールは2分先の未来しかわからない主人公にとっても運命として出会うヒロインを演じる。この方の映画は何作かは見ているはずなのですが、この作品は随分とかわいく印象に強く残りました。

主人公の能力について。それは2分先の未来が見えること。羨ましい限りだが、そういう特殊能力を持って生まれての苦労からか、主人公はその能力を上手に隠しながら生きている。

二流のマジシャンを演じながら、時にカジノで小額の勝ちを得る。そのカジノでの活躍が元でカジノ側とFBIに目をつけられることになる。

特殊能力を使いたがらない主人公にFBIは事件の解決を強要する。それは核爆弾を発見し、爆発を阻止すること。

また同時に主人公は8時9分に食堂で出会う運命にある女性をずっと待ち続けていた。その喜びの出会いの矢先に巻き込まれた事件との絡みが上手に展開されていく。

主人公の2分先が見通せる能力の映像化がとても上手でした。デジャブのように見せる時もあれば、夢落ちのように今の待ったと唐突に時間軸が巻き戻ることも。未来を見通せるとどういうことなのか。想像しかできないから、色々なパターンで描かれていて、それが観客の想像力の手助けをしているかのようでした。

核爆弾を盗んだというテロリスト集団は、なんだかそこら辺のゴロツキにしか描かれていなかったのが少々残念。ボスが誰なのかも良くわからないし、みんな雑魚キャラっぽく凄く中途半端でした。


後半シーンで描かれていた主人公がいくつ物選択肢を選んでいる様が描かれていたのですが、この映画ではどれかひとつは必ず正解があるように描かれていましたね。どれもこれも選びたいとは思えない選択肢しか残されていない時、どうすればよいんでしょうか。こういう能力を持ったつもりになって悩むのもまた一興かもしれません。

2分先の未来も、その時見た2分後の世界でしかないのですから。

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2008/03/23

マイ・ブルーベリー・ナイツ

食べ物と恋愛って相性がいいものなのでしょうか。

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主演はとてもゴージャス。主演はノラ・ジョーンズにジュード・ロウ。こんな美男・美女だったらどんな恋愛模様が描かれるのかと期待が高まる。

物語の起こりはノラ・ジョーンズ演じるエリザベスの失恋から始まる。カフェのオーナーであるジュート・ロウは毎日を忙しく過ごす。そこにノラ・ジョーンズが訪れるのだ。

失恋によって自暴自棄に振舞う彼女に優しく接するジュード・ロウ。そこに差し出されたのはいつも売れ残るというブルーベリー・パイ。アイスをのせて食べる姿は思わず食指を動かされる。

そのまま恋愛物語へと展開しても十分に楽しめそうなのだが、主人公エリザベスは元彼氏の家を見上げて失恋から立ち直るたびへと旅立つ。このあとジュード・ロウの出番は最後までないのが、残念。

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物語としてはあまり盛り上がる展開もなく、結構淡々と進んでいく。しかし監督ウォン・カーウァイらしい時々スローモーションにとしてシーンが、全体的に格好よさを

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カフェで寝込んでしまうノラ・ジョーンズの唇についたアイスクリームをキスで拭うジュード・ロウ。すんごいカッコいいのだが、唇についたのがアイスだったんですけれど、これがブルーベリーだとやっぱりエロ過ぎだったのか。個人的に凄く気になってしまいました(^^;。

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2008/03/16

ノーカントリー

いやはや。2時間ずっと刹那の連続。緊張感をここまで強いられるとは。休まる時はありません。

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強く印象に残るのは圧縮空気での殺人と、主人公の髪型(^^;。圧倒的な存在感を示してますね>髪型。

冒頭から殺し屋アントン・シガー(ハビエル・バンデム)の殺戮シーンに戦慄させられる。無言で予告なしで頭に妙なものを突きつける。その次の瞬間、ターゲットの頭には穴があいちゃってるんです。しゅこっといった妙な音とともにです。

いや、この圧縮空気の武器には最初から最後までびくつかさせられましたよ。銃撃シーンみたいに発砲音がすれば、攻撃しているという認識にいたりますが、この武器に関してはそれがないので、何が起こったかわからない。けれども殺傷能力は強いのが特徴。部屋への進入シーンでも、活躍をしていますが、静かな夜なのに回りへの配慮もなしにばしばし使うシーンは、無言の圧力を感じずに入られません。

物語はテキサスの砂漠にて偶然死体の山を発見した主人公とそれを追う保安官と殺し屋を中心に描いていく。

保安官のシーンはどちらかというと語りの部分が多く、映画の中ですこし安らぎを覚えるようなものが多いようでした。

しかし逃げる主人公と殺し屋のシーンはとことんスリリングな展開ばかり。金を隠しながら、逃げ惑う主人公。冷酷に執拗におう殺し屋。探すためのシーンが極端に少なく、主人公の逃げる先にしっかりとついてくる殺し屋という展開が広がる。それがいい意味で間を詰められている。

映画では麻薬の持ち主や200万ドルといった金額に対しての説明は一切ない。そういった説明部分はほとんどを省いて、とにかく追うものと追われるものの立場を中心に描かれている。

それがとにかく緊張を強いられ、面白さへと繋がっている。

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2008/02/03

アメリカン・ギャングスター

真正面からハードボイルドなのです。

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主演はデンゼル・ワシントンにラッセル・クロウ。二人とも成熟しきった役者さん。この二人の共演というだけで見ないわけには行きません。何が何でも観るべきなのです。

物語は実在したギャングと麻薬捜査官の対決を描く。

ニューヨークを牛耳っていたマフィアのボス。時代の変化を憎みながら、最後の時を迎える。そのマフィアに長年使えてきたのがデンゼル・ワシントン演じるフランク・ルーカス。

今までにない麻薬取引のルートを個人で開拓。新しい時代を切り開く。

もう一方のラッセル・クロウ演じるのは絶対に賄賂を受け取らない警察官リッチー・ロバーツ。警察組織の腐敗という側面を上手に描きながら、その中に決然と活躍する捜査官が描かれている。

暗黒外の側面として、麻薬によって成功を手に入れた主人公。そしてその恩恵に預かるファミリー。街への信頼も勝ち取っていく。

警察組織の側面として、安心を得るために賄賂を要求する捜査官。時には悪人よりも悪人に見える。

この二つの世界を交互に描きながら、物語は進んでいく。どちらか一方を取り上げただけでも十二分に面白い。そして二つを交互に描くがゆえに物語が切立っていく面白さがある。

麻薬王と麻薬捜査官。そうなるとどうしても追って追われるという流れを想像してしまいがちだが、二人が対面することはない。立場の違う二人。裏と表。その二人が交じり合うのはラスト。

対面の瞬間は忘れがたいシーンになりそうです。

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2008/01/27

スウィーニー・トッド

危険。デンジャラス。エンターテイメント指向ながら、生々しい殺戮。でも殺伐とはしていない。不思議な世界観。

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主人公のスウィーニー・トッド演じるのはジョニー・ディップ。個性派俳優が超個性キャラクターを演じる。

監督はティム・バートン。またしても独特の世界を提供する手腕には脱帽です。

物語は19世紀のイギリスはロンドン。幸せな家庭を今まさに築かんとしている主人公夫婦。しかし妻の美しさに目を奪われた悪人判事の陰謀により、それはもろくも崩れ去る。時は流れて、主人公が再び町に戻ってきたところでこの復讐の物語は始まる。

世界は暗黒に包まれている。日光が射すことはないのではないのではと思わせる暗さである。世界が復讐的な気持ちに染まっているのか、主人公の復讐で染まった気持ちがそう見せているのか。

物語の主軸である髭剃りのシーンには魅せられてしまいます。観客の怖いもの見たさの好奇心をこれでもかと煽ります。首筋に当てられた剃刀。鋭く光を放つ剃刀。一瞬先には喉元から鈍い光の血潮が噴出している。それだけのシーンにどうしても目が離せない。不思議で魅力的なシーンです。

また主人公の殺戮の残骸である死体の処理方法にはかなり来ました。フィクションだと判ってはいても、実際に映像化されたそれを見るとかなりキますね。

私が観た時には結構観客に女性がいたのですが、かなり引いてました(^^;。そんじょそこらのホラー映画よりも恐怖感はあります。

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2008/01/20

シルク

まだまだ世界の距離が遠い時代。遠距離恋愛。浮気。そういう言葉も浮かび上がれば激しい情愛も頭をよぎる。しかし物語はとても静か。静謐。じっくりとラストまで味わい深い物語。

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フランスのとある町で幸せをはぐくむ二人。そこに町絹糸産業の要である蚕が疫病により全滅の危機に瀕する。健康な蚕の卵を求めて主人公はアフリカや中東をめぐり、極東の日本まで足を運ぶ。

主人公の弾性を演じるのはマイケル・ピット。その妻演じるのはキーラ・ナイトレイ。二人とも端正なマスクによってヨーロッパの貴族風のイメージがぴったり。日本の出演者としては役所広司、芦名星、中谷美紀などなど。

映画の主軸はヨーロッパと日本を行き来する主人公の表情の変化に注目。

家に帰れば愛する妻との生活に十分に満足する日々。妻の夢である百合の庭園造りのために土地を購入する主人公。しかしその心の片隅に常に付きまとう日本の女性。

恋と呼べるほどの激情は見て取れない。でも遥か彼方の日本への旅を待ったく厭わない主人公。この辺りの心情描画が絶妙です。

一歩間違えば、どろどろとした恋愛映画にもなるし、荒唐無稽な恋愛映画にも成り下がってしまう。このつかず離れず、決しておぼれることなく胸のうちに秘めながらも、悶々とする様子もない。不思議な空気をかもし出しているのが、とても見ていて楽しかった。

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主人公が妻を亡くし、真実を知ったラスト。一人庭園に佇む姿。不思議なほど寂しさがなかった。そう見えたのは私だけでしょうか。

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2008/01/14

earth

月並みですが、大自然の偉大さとすばらしさを改めて実感させられる映画なのです。

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冒頭はホッキョクグマの目覚めから。冬眠から目覚めて巣穴から顔を出す母熊。その後に続くのは小熊二頭なり。真っ白な荒野を母熊と小熊がのんびりと行く。それだけでも十分に絵になっている。

映画は北から南へと流れていく。続いて登場するのが北の大地を移動するトナカイの群れとそれを狙う狼。群れで上手に逃げ惑うトナカイ。そこから一頭はぐれてしまう子供。追いかける狼。逃げるトナカイ。追う狼。手に汗握る攻防も自然界の厳しさを映しています。

その後も南下を続けて赤道付近。砂漠地帯の光景はは雄大さよりも何もない恐怖のような印象を受けるようなつくり。うって変わって次は熱帯雨林の濃い緑の様子。様々な動物や昆虫のうごめきが伝わってくる。

空の世界はアネハヅルの視点から描く。ヒマラヤ山脈の越冬シーン。昼間のあっためられた空気にのって一気に山頂を越えていく様が映し出されている。

海の世界はザトウクジラの視点から眺めていく。熱帯の海で子育てを終えた親子は南極へと向かう。その過程で見る海の生態。イルカの集団での漁であったり、ホオジロザメの狩の姿など目が放せません。

映画の中でとても印象的なのが、風景の移り変わりをとても上手に使っていること。日本でも式がありますが、それ以上に自然の移ろいを強く感じさせられます。地球の自然の凄さをまざまざと見せ付けられます。

そして指揮は一巡して、物語は再びホッキョクグマへと舞い戻る。

動物のありのままの姿を映し、自然の在り方を写す。

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2008/01/13

ジェシー・ジェームズの暗殺

暗殺される者と暗殺する者。その立場・対立の変化が絶妙。2時間40分という長丁場ながら、ぴんと張り詰めた緊張感がただよう映画だ。

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暗殺される者、ジェシー・ジェームズ演じるのはブラッド・ピット。もちろん格好の良いことは事実なのですが、本作ではそれ以上の迫力感がたまりません。

そして暗殺する者、ロバート・フォード演じるのはケイシー・アフレック。この俳優はあまり記憶にはないのですが、経歴を見ると何作から見ているはずなのですが。しかしながらこの映画でしっかりと脳裏に焼きつきました。

出だしは今まさに列車強盗を行うために、山篭りをしているブラッド・ピットたちを訪れるケイシー・アフレックの場面から始まる。野党という雰囲気の奴等の中に一人ぼぉとしている奴。それがロバート・フォード。伝説のアウトローであるジェシーに憧れている奴なのです。

このときのジェシー・ジェームズとロバート・フォードの表情をしっかりと記憶しておいてください。後半になるにつれてこの表情が変化していく様。それがこの映画の見所です。

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残念ながら、私はこの映画で描かれているジェシー・ジェームズなる人物の逸話はまったく知らなかったのですが、この映画化に描かれている人物像を見ているととても不思議な印象を受けます。決して回りに慕われるようなことはしていないにも関わらず、人を集める。その魅力が何なのか。気にかかって仕方がありませんでした。

そして生き伝説として語られているジェシー・ジェームズに憧れで仲間入りしたロバート・フォード。この人物の始まりから終わりまでの変化がまた凄い。第一印象はどにかくどこか夢見心地。目の焦点も合っていない。現実を見ていない様。

物語が進むにつれて、この二人のそれぞれの雰囲気。様子。関係。それらのものが序々に変化していく様が興味深い。

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2007/12/23

ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記

正統派冒険アドベンチャー。うるさいことは言わずに楽しみつくしたい映画だ。

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謎が謎を呼んで、次々と出てくる難問を知恵と行動力で解決していく。前作同様手に汗握るアクションが満載ですっきりと2時間を楽しませてくれる。

主演はニコラス・ケイジにダイアン・クルーガー。ディズニーらしく、適度なラブロマンスが、セックスアピール満載のハリウッド映画の中でも逆に好印象。

今回の問題は先祖の汚点を晴らそうというもの。それは突然沸き起こったリンカーン暗殺者として先祖の名前が挙がったところから始まる。その汚名を晴らそうと歴史の謎に挑む主人公。

謎解きには自由の女神に秘められた謎。アメリカ歴代大統領のみが受け継がれる秘密の本の存在。ひとつのキーワードが次のキーワードを示していく。そのたびに一つ一つの謎を解くための知恵に息を呑まされる。

謎を解き明かしていくさまを眺めている。それだけで夢中になってしまいました。

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2007/12/22

アイ・アム・レジェンド

誰もいない。ものすごい孤独感と圧迫感、緊張感漂う映画。

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映画は無人のニューヨークを舞台に、一人孤独に生存していつ主人公ウィル・スミスの生活を描くところから始まる。相棒のサムと一緒にニューヨークで狩をしたり、ゴルフを楽しんだりと、一人きりながら生きるためのすべを尽くしている。

そして夕刻迫る時、家に急いで引き戻り、窓を鉄板でふさぐ。夜になると外では謎のうごめきが聞こえてくる中で眠る主人公。

その夢の中で過去に起こった不幸がフラッシュバックしてくるのですが、この2重の物語がシンクしながら物語の骨格が現れてくるさまがとても面白い。

一人で街中を車で疾走する主人公。レンタルビデオに設置したマネキンに声をかけていく主人公。一人ラジオ放送で生存者に呼びかける主人公。

一人きりの主人公。しかし暗闇を異様に恐れる主人公。相棒のサムが鹿を追いかけてビルの中に飛び込んで救いに行く。その真っ暗闇の中で異様な圧迫感。緊張感。スクリーンの端から伝わってくる異様な感覚でざわざわとしてしまいました。これは名シーンです。

後半になるにつれて謎めいたところも少しずつ明かされてくるにつれて、また絶望的な気分にもさせられる。

そんな中で相棒のサムの死。途方にくれる様に胸打たれます。

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2007/11/27

SAW4

シリーズならではの展開なのですが、ファンならば許せる。いや許したくなる。

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一応前作でゲームマスターであるジグソウは死んだことになっているので、今回このシリーズがどのような展開になるのか興味のあるところでした。

冒頭はいつもの通り、摩訶不思議でいきなりピンチ。有無を言わさずゲームへ突入。そして自虐を乗り越えていかなければ、生は得られないという展開もいつもの通り。

いつもと違うのはゲームマスターであるジグソウの姿が見えないこと。ゲームは確実に始まって、どこかにジグソウの姿があるはずなのですが、それが分からない。

テープに吹き込まれたメッセージ。巧妙に仕組まれたゲーム。全ては暗示であり、答えになっていると分かっていても、どうしても騙されてしまうのは私だけでしょうか。

完全なるゲーム支配者であるジグソウの姿ばかりを追いかけていた1時間30分。それが楽しいのです。

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この展開には賛否両論ありそうですが、基本的にこのシリーズの虜になっている物としてはうれしい限りです。

前作までのおさらいもしたいのですが、3とかは怖くって結局DVDとかで見直しもできていなかったりします(^^;。

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2007/11/05

バイオハザードIII

怖い。怖い。怖いと百万遍言いたくなるくらい怖い。

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バイオハザードの恐怖よりもめちゃくちゃ強いゾンビ達のほうがン百倍も怖い。低級なゾンビはただうようよと漂っているだけですが、今回強化されたゾンビも登場。めちゃくちゃ強いっす。確実に殺されるっす。うなされそうっす。

主人公はミラ・ジョヴォヴィッチ。ハードはアクションをこなす俳優とは思えないくらい相変わらず綺麗な人ですね。

世界がウイルス汚染により、地上は全て砂漠化してしまった世界。動くのは全てゾンビ・・・といきたいのですが、残念ながらゾンビも人恋しいのか、砂漠をうろちょろしているやつはあまりいないみたいですね。

今回カラスがゾンビ化して、集団で襲ってくるシーンが登場したのですが、なかなかに恐怖感を煽られました。しばらくはカラスをみたら目をそらしてしまいそう。集団でいたら逃げ出しそう。

前作まではバイオハザードの謎などミステリー部分もありましたが、本作では基本的にアクション中心。最強のゾンビも登場するなど、シリーズとして通してみるとより一層楽しめますわ。


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2007/11/04

ALWAYS 続・三丁目の夕日


今のほうが便利な世の中であることは確かだけれども、昔のほうが良かった事があるのかもしれない。そう思えたひと時。

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オープニングはほのぼの映画を期待している観客を見事に裏切るようにゴジラにより東京が破壊されているところから始まる。必死で逃惑う三丁目の人々。鈴木オートの社長である親父はオート三輪にて大疾走。アクション映画顔負けの腕前により、一躍ヒーローかと思いきややはりそこは夢の世界。

現実はいつの世も変わることを知らぬかの様な市井の人々生活が、滞ることなく進んでいる。

今回の新メンバーとしてはとこの少女の登場がある。彼女は基本的にお嬢様育ち。しかし父親の事業失敗により、三丁目の人々にお世話になることに。元がお嬢様育ちだけにスキヤキというだけでは喜ばない。一瞬で場の空気を凝らせるような一言「スキヤキには豚じゃなくて、牛でしょう」。今後このお嬢様がどうやって馴染んでいくのかと不安に思いながらも温かく見守る楽しみもあります。

そして前作より引き続き登場する三丁目の人々。子供達。サブキャラクターの味わいも満載。

前作は吉岡秀隆演じる茶川と小雪演じるヒロミの恋物語を中心だったが、今回は須賀健太演じる淳之介と吉岡との生活を中心に描かれる。

小説家としてなかなか立身できず、悶々と送る吉岡。まともな生活が保障できるのか不安の残る未来。優秀な子供にはちゃんとした教育を受ける権利がある。受けさせるのは親の義務であるととく小日向文世演じる川渕。正論であるのかもしれないが、子供はそれが幸せだとは感じていない模様。

その争いの決着をつけるために、吉岡は芥川賞を行くのだが・・・。

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全編を通じて東京の昔の街並みが目を引くこの映画。空の広さは言うまでもなく、高速道路のない街並み。広々とした空港周辺。東京駅だけが立派な駅回り。立派な建物がとても目立つ街並みが、逆説的に印象的でした。

笑いに涙にと面白さ一杯の映画です。

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ポイント:-


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2007/09/30

クローズド・ノート

アナログな手触りが心地のよい映画。

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主演は沢尻エリカに伊勢谷祐介に竹内裕子。

春のある日の引越しの風景。新生活が始まる予感。そこに窓の外に一人の男性。奇妙な雰囲気の持つ気になる存在。ちょっと怪しげでもありますが。

沢尻エリカ演じる主人公はマンドリンクラブに所属しながら、小学校の教師を目指す。また万年筆屋でアルバイトもこなす。この辺の設定というか、日ごろ何をしているのかちょっとわかりづらかったのですが、完全に映画のために生活を割り当てたというところでしょうか(^^;。

そして窓の外にたたずんでいた男性がある日、バイト先の万年筆屋に訪れる。奇妙な言動などはやはりという感じ。「ぬらぬら」かける万年筆を買い求めるところなどが奇妙に印象に残りました。

物語は主人公が新生活を始めるに当たってすみ始めた部屋にすべてがあった。前の住人が残していった一冊のノート。そこに書かれていたのは住人の日記。こっそりと読み始めた主人公が、前の住人の体験に追従していく。

現在の主人公となぞの男性の恋の物語。ノートに綴られた小学校教師としての生活とその恋の物語。

一見して別々の物語が展開されていたと思っていたのですが、ある事実が明らかになった瞬間、一気に物語が凝縮される。そこまでの伏線の張り方が上手で、かなりのせられてしまいましたよ。

ラストの手紙を読んでいるときのシーンがとても素敵。真正面から描かれた女性。暖かな色合い。心のこもった手紙。このシーンのために2時間があったような気にさせられました。


§

製作年度 2007年
製作国・地域 日本
上映時間 138分
監督 行定勲
原作 雫井脩介
脚本 吉田智子 、伊藤ちひろ 、行定勲
音楽 めいなCo.
出演もしくは声の出演
沢尻エリカ 、伊勢谷友介 、竹内結子 、永作博美 、板谷由夏 、田中哲司 、サエコ 、中村嘉葎雄 、黄川田将也 、篠井英介 、粟田麗 、山口愛 、石橋蓮司

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クローズド・ノート

著:雫井 脩介
価格:\1,575
ポイント:47pt







映画「クローズド・ノート」Music Movie with YUI



俳優:沢尻エリカ , 他

価格:\1,848

ポイント:-



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幸せのレシピ

主演はキャサリン・ゼダ=ジョーンズ。完全主義の凄腕シェフを演じる。高級レストランのメインシェフとして腕を振るうも、コミュニケーションは決して上手とはいえない。というよりも世渡り下手というところだろうか。それが原因か、お店からはカウンセリングへ受けることを指示されているところなど、アメリカならではの描き方というところでしょうか。

お店のメインシェフとして多忙な日々を送る主人公。そこに姉の死の知らせ。残されたのは一人の小さな子供。姉から唯一の身内としてもしもの時のことを托されていた主人公はこの娘を引き取ることに。

ここから完璧主義の主人公の苦労が始まるのですが、決して不幸というわけではないし、ドタバタするわけでもない。誰でも突然起こる出来事には戸惑う事然り。一つ一つの過程をクリアしながら、今までの自分とは違うステージに上がっていく様がとても面白い。

映画中ではキッチン内でのシーンが多く、てんてこ舞いな様子が描き出されている。しかしながらどのような料理が作り出されているのか、そこは映画中では描かれていないのが残念。料理メインの映画ではないとしても、ちょっと残念な気がしてしまう。

子供と相方のシェフ。それらを取り巻くお店のスタッフや良き隣人。カウンセリングの先生などが上手に適時登場して、テンポよくストーリーが展開されていく。

久しぶりに退屈することなく、安心して最後まで見られた映画でした。

§


製作総指揮 スーザン・カートソニス 、ブルース・バーマン
脚本 キャロル・フックス
音楽 フィリップ・グラス
出演もしくは声の出演 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 、アーロン・エッカート 、アビゲイル・ブレスリン 、パトリシア・クラークソン 、ボブ・バラバン 、ブライアン・F・オバーン 、ジェニー・ウェイド 、セリア・ウェストン 、ジョン・マクマーティン

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映画「幸せのレシピ」オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ
価格:\2,500
ポイント:25pt

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2007/09/23

さらばベルリン

古い風味のする映画。けっして古くさい訳ではない。どことなく懐かしみがある。

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主演はジョージ・クルーニー。渋めのマスクがモノクロ映像にベストマッチなのです。カラー映像でいつも気になっていた顔色の悪さもまったく気になりません。(^^;

ヒロインにケイト・ブランンシェット。ロード・オブ・ザ・リングの不可思議な雰囲気も本作でも醸し出す。

この二人の絶妙な空気がこの映画の全般を支配しているような印象。

物語は第2次世界大戦終結後のベルリン。そこに訪れるアメリカ記者の主人公。それは大戦前にであった女性との再会を果たすため。この女性を中心に物語りは渦巻く。

展開的にはとんとん拍子に出会いを果たして、謎が提示されてと進んでいくのですが、この後の解決までがとにかく長い。関連する人々との紹介が延々と繰り返されて、結末にどぉーんと解決に向かっていく。

今時風の派手なアクションはまったくないのですが、ただの蹴りやパンチが飛び出しぶつかる様がとてもいたそう。そういう地味ながらも普通に共感できそうなシーンのほうが面白いという発見。

音楽も懐かしいサスペンス風味で十二分の楽しめた。

セリフ回しもかっこいいものが多々あったりして、ダンディズム溢れる映画なのです。

§

さらば、ベルリン 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV キ 8-3)

著:ジョゼフ・キャノン
価格:\924
ポイント:9pt
さらば、ベルリン 下 (3) (ハヤカワ文庫 NV キ 8-4)

著:ジョゼフ・キャノン
価格:\924
ポイント:9pt

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2007/08/12

オーシャンズ13

主役級ハリウッドスター勢揃い! 勢いは衰えません。

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一応メインどころはジョージ;クルーニーにブラッド・ピッドにマッド・デイモンにアンディ・ガルシアにアル・パチーノなどなど。このメンバーの出演映画ならば必ず見に行くくらい。それがまとめてみられるのですからたまりません。

一応今回もラスベガスのカジノを舞台に強盗チームの活躍というストーリー。前半にとにかく精緻にカジノへの潜入作戦を描きながら、それぞれのキャラクターの配置を行う。

その中で一味も蓋味も面白かったのが、メキシコのサイコロ工場に潜入したメンバー。全編を通してサイコロに仕込みを入れるための活動を行うのですが、工場の閉鎖による労使の対決など本編とはまったく違う展開を見せる。

本編ではホテルオープンに向けての準備と、その日にあわせて強盗に入るための準備が着々と進む。

ホテルランキングのランキングにこだわって、審査官へサービスを行うオーナー。その辺も出し抜きのテクニックを使って上手にみせている。

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2007/07/21

ハリーポッター 不死鳥の騎士団

子供向け娯楽映画から万人向けの大衆映画になった。前作から引き続くシリアス路線にドキドキします。

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原作は文句なしに好きだったりします。しかしながら映画版のハリーポッターは今までまり好きではありませんでした。1と2などは映画館で見た限りで、このまま一生見返すことはないだろうなという作品ランクだったりします。

前作から路線はシリアスへと流れていますが、本作もその流れをさらに加速させる。冒頭からそれは表れていて、ピンチからはじまる。


主人公たちの3人組もすっかりと体つきから顔つきまで大人になってしまったという印象が強いのですが、物語の成長振りと相まってちょうどよいのではないかなという感じです。ここで他の人が同じ役をやったとしても違和感のみが先立つこと間違いなし。

魔法シーンのCGは確実に進歩しているのが見て取れます。というか1作目のとってつけたような作りが嫌いだったのですが、やっとこのシリーズも素直に楽しめるようになりました。

初期の頃の学園物という体裁でクラス対抗という構造だったのが、本作では正義VS悪という構造に置き換わってます。魔法も前はファンタジー世界の淡い雰囲気をかもす出すような楽しみのあるものが多かったのですが、今回は完全に攻撃型のものばかり。唯一面白いとおもえるような魔法は花火だったでしょうか。

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原作も今年中には完結となりますが、映画の完結はあと2,3年後くらいになるのでしょうか。まだまだ楽しみは続きます。

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2007/06/10

300(スリーハンドレッド)

ハンパない。肉弾戦。原始的な戦闘。熱いゼ。

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ペルシア軍(100万)VSスパルタ軍(300)。単位が違う。規模が違いすぎる。そんないくらなんでも戦になるんかいなと思っていたのですが、この映画に描かれているスパルタ兵士の尋常ではない強さをみるとそれも信じてしまうくらい強かった。

冒頭はスパルタ王の誕生をさらっと流しているところが、心憎い。もっと盛り上げてもよさそうなところなのにあっさりと「少年は王になった」って(^^;。この辺りがこの映画の主軸を描いているように感じられます。

そしてそのままペルシア軍侵攻へと物語りは突き進む。

スパルタは決して屈しないという信条をもとにペルシアの使者を奈落へと突き落としたり、信託によって戦を禁じられてしまったため300人の精鋭をもってペルシア軍に挑む姿など、えらく格好良かった。

そして何よりすごいのはスパルタ軍の肉体美。パンツ一丁にマントというとかなり体格がないと苦しいところですが、登場する俳優たちのマッチョなことマッチョなこと。この肉体はCGではないですよね? (^^;。

この映画の主軸はなんといっても戦闘。一にも二にもなく戦いのシーンのすごいこと。かっこいいこと。

100万の軍勢の迫力よりも300人の戦士の迫力のほうが勝っていました。

狭い回廊を利用した戦。スパルタ軍の強さの秘訣は団結して戦に望むということでしたが、さらに一人ひとりの戦闘能力の高さにも驚かされっぱなし。軍団vs軍団でかって、すぐさま個人戦へともつれ込んで圧勝。また団結して戦うさ戦術の流れのスムーズさにも驚かされました。

アホみたいだったのはペルシア軍の戦士たち。巨人はそこそこ戦っていましたが、不死の軍団と呼ばれるやつらは結構あっさりとやられてましたね。なにか秘儀があるのかと思っていたのですがそれほどでもなさげ。象兵やサイ兵は人間と戦わずしてやられてましたし。

歴史上のストーリーこそあまり前面には押し出されていませんが、至上の戦闘が見られます。個人技による圧倒的な戦闘能力圧倒的です。

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2007/06/03

そのときは彼によろしく

冷たい現実と暖かい絆が印象的な映画。

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主演は長澤まさみに山田孝之と塚本高史。

山田孝之演じるのは水草専門店のオーナー。長澤まさみ演じるのは元人気モデル。彼女はある日突如訪れて水草店に住み込み店員として押しかける。

始めましての挨拶を交わす二人。思わせぶりな彼女。鈍感な彼氏。二人は幼馴染であり、転校によってバラバラになってしまった。その幼馴染がなぜ今になって出会いを求めてきたのか。二人の関係が明らかになっていく中で、彼女の行動の意味が明らかになっていく。


舞台は水草専門店であるため、水草の一杯ある映像が多い。涼しげで癒されげ。映画中では清流を感じさせるような水野音が流れていましたが、実際は電気関係の音とかすごそうだなという印象でした(^^;。

合間に幼き頃のエピソードが挟まるのですが、ああいう秘密基地めいた思い出というのは、見ているだけでも心をくすぐられますね。本作では廃棄されたバス(?)を改造して秘密基地としていましたが、ああいう場所はとても大切です。

映画全体的には、現実的な厳しさ。主人公の病気であったり、事故によってこん睡状態であったりするわけです。それでも子供時代のエピソードから、それらの絆を今でも大切にしている3人の姿に心休まる。

終盤にかけての一気呵成に走り出す物語はドキドキしっぱなし。

原作の持っている優しい幻想ファンタジーのような、淡い空気が漂っています。

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2007/05/27

パイレーツ・オブ・カリビアン ワオールド・エンド

最高級品。確実に面白い。どうしてこんなに面白いのか。

1をみてこれは面白いと思った、2をみてやっぱり面白いと思った。3部作完結編となる本作もすごく面白い。とにかくこのシリーズの面白さは確かです。

冒頭はシンガポール。アジアンテイストな街並みに篭る暑苦しい空気。そこに乗り込んでくるのはキーラ・ナイトレイ演じるエリザベス・スワン。また同時に裏道から町へ潜入するのは前作から登場している船員たち。

忍び込んでいる先はシンガポール辺りの船長。目的は世界の果てを示す海図を盗み出すこと。

いきなり冒頭から唐突にアジアンテイストな世界が展開されて潜入が始まっているのですが、全般的にストーリーの流れを完全に無視しているというかあまり見ている人に優しくない展開が多かったのが残念。前作とのつながりもなければ導入もなくはじまってしまっているんですよね。

ただその後にはじまるアクションシーンにてもうストーリーもくそも関係なく、引き込まれる。颯爽とした剣さばきにて華麗にまってすばすばと相手をなぎ払っていく。そしてハリウッド映画でありがちな爆破シーンにて一件落着。有無を言わさない力強さです。

主人公のジョニー・デップ演じるジャック・スパロウはいつ出てくるのかとドキドキしていたら結構あっさりと出てきました。ただそれもこの映画の特徴であるなんでそこにいるのかが不明な点は同じ。世界の果ての先にある砂漠に船が沈んでいるんですもん。(^^;

仲間との出会いにも苦労するかと思いきや作り手の論理であっさりと合流。ただこの辺の突込みを忘れるくらい仲間との合流シーンはかっこよかったです。ずざーんと砂漠を航海ですわん。

この辺の強引な辻褄あわせが終わったところから本作のメーンである9人の海賊長の集合。そして提督軍との決戦へと展開していくのですが、この辺は割愛。

海賊vs軍隊(?)の戦いシーンは必見。大海原に突如として現れた大渦。巻き込まれている中で繰り広げられる船体同士の戦い。甲板で繰り広げられる船員同士の戦い。さらにそこで繰り広げられるお宝争奪戦。さらにさらにそこで繰り広げられるラブロマンス(?)。

とにかくもまぁ美味しい所をとにかく突っ込めといわんばかりに盛り込んだラストは、よくまとめたなと拍手を送りたい。

§

エンディングロールの後にも特典映像がありますので、最後までお楽しみください。

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2007/05/06

ストリングス

人形劇と侮るなかれ。動きも人形だと思えないくらいに豊か。そして表情も不思議とそれにつれて感情が表れているように見てくるから不思議だ。


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天から伸びる糸につながれている人間(人形)たち。頭から伸びている糸が切れると死んでしまう。そして糸は命と繋がっていると同時に誰かとも繋がっている。

どちらかというと子供向けかとも思っていたのですが、しっかりとした世界観に少し思いテーマ。寓話の要素も少し含まれているかな。

人形たちは自分たちが木製の人形だということを認識しているので、体のパーツを交換するなど日常的に行っているさまが描かれているのが面白い。天から伸びる糸を工夫したシチュエーションも様々に盛り込まれているので、ほほぅとなること多数。

自分は日本語吹き替え版で見たのですが、人形たちの表情が変化しない分、声優の声で感情を読み取っていたのですが、違和感なく、すんなりと楽しめた。字幕版でみたら逆に分かりづらかったかもと少し思います。

ストーリーとしては反逆者によってもたらされた戦争。王国を救うために立ち上がる王子。張り巡らされる策略。内容的には王道的なものとなっているのですが、全体構成があまり上手くなく、シーン展開が行われるたびに何が始まったのか良く分からない状況になることが多いのが残念。王子もあっちに飛んでこっちに飛んでということが多く、時間軸の流れがさっぱりでした(^^;。

人形によってここまでできるんだと驚かされた一本ではあります。

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2007/05/05

スパイダーマン3

良くも悪くも大作映画。作りこみの素晴らしさは疑うところはないのですが、その分だけ長尺になっているようにも感じられる。スパイダーマンファンは必見。

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一応・・・1、2と見てきているので、3も外す事はできないということで見に行きました。ストーリーは前作からの引き続きの上に前作までの謎が本作で解き明かされるなどといったつくりになっているため、3の鑑賞前に前作までを復習しておくことをお勧め。

本作の目玉はやはりブラックスパイダーマンでしょう。赤スパイダーマンよりも圧倒的に登場シーンが多いです。

前半の30分程度で前作からの物語を引き継ぎ、サンドマンなどの複線をはっている。そしてブラックスパイダーマン誕生へと物語が展開していくのですが、この間の長いこと長いこと。1時間近くドラマを見ることになります。

そしてそしてブラックスパイダーマン登場。悪ぶったトビー・マグワイアがまたセクシィーなのですが、いかんせんワルノリに近い気がしたのは私だけでしょうか。通りを歩いて道行く女性が全て振り向くかぁ? やり過ぎですわ。

他にもサンドマンの迫力は圧倒的。巨大化したときに襲いくる圧迫感は映画館の大スクリーンで味わってほしいシーン。

ラストのビル街での空中戦は良く作ったと感心せざるを得ない。ただ前作までは街中をビュンビュンと飛び回っていたのでスピード感が溢れていました。今回はビル街にクモの巣を張り巡らしての戦いのためにそのスピード感がまったくなかったのが残念といえば残念。

アクションシーンはやはりピカイチ。ストーリーもスパイダーマンファンにはたまらないのではないでしょうか。

§

スパイダーマン3

アーティスト:サントラ
価格:\1,980
ポイント:19pt







スパイダーマン 3 (3)



著:ピーター・デイヴィッド

価格:\620

ポイント:6pt








Spider-Man 3 - Sideshow Statue: Spider-Man (Black Costume)



製造・開発:サイドショウ

価格:\22,401

ポイント:-








Spider-Man 3 - Sideshow Statue: Spider-Man



製造・開発:サイドショウ

価格:\19,200

ポイント:-








リアルアクションヒーローズ 12インチ SPIDER-MAN (SPIDER-MAN3Ver.)



製造・開発:メディコム・トイ

価格:\15,943

ポイント:-








スパイダーマン+スパイダーマン2 DVDツインパック (期間限定生産)



監督:サム・ライミ

価格:\1,737

ポイント:-



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2007/04/30

バベル

難解。スカッとするバリバリアクション映画ばかり見ていると、時々こういう高尚な映画も良いと思うのですが、さすがにこの映画は分かりづらい。

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主演はブラッド・ピットにケイト・ブランシェット。役所広司に菊池凛子。

ブラッド・ピットの人気もさることながら菊池凛子のアカデミー賞助演女優賞ノミネートなどでも話題騒然。映画館でも普段は映画を見に来ていないだろうと思われる人々も多数見られる。さすがゴールデンウィーク。

舞台はモロッコとメキシコと日本。モロッコでの羊飼い一家にもたらされた一丁のライフル銃。子供たちが遊び半分で射撃したのは一台の観光バス。銃撃されたのはアメリカ人夫婦。アメリカ人夫婦の子供たちの面倒を見るのはメキシコ人。そしてはじめのライフル銃をもたらしたのは日本人。

それぞれが繋がっていて影響しあう。観客には全体像のつながりが見えているにもかかわらず、物語は混沌としている。時間軸をずらしてそれぞれの物語をバラバラに見せている。

正直バラバラにしたのがなぜなのか。いまひとつ言いたいことが分からない。ただ分かりづらくしているだけにしか思えないのですが、この辺の「意味」を分かりやすくそして納得の行くように解説してくれる人がありませんか(^^;。

§

アメリカ人夫婦は自分たちの力で何とかするというよりも政府などの力に頼ろうとする。

メキシコ人はやってはいけないことをやってしまい、自らの首を絞める。

東京の父娘はお互いの傷に気付きながらも癒せずにいる。

それぞれの負の力がスパイラル化して、どんどんと落ちていく。世界の光も見えないままにエンディング。

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バベル-オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ
価格:\3,200
ポイント:32pt
バベルオフィシャル・ブック

製造・開発:近代映画社
価格:\1,260
ポイント:12pt

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2007/04/16

ブラッド・ダイヤモンド

舞台はアフリカ。ピンク・ダイヤモンドを巡って争われる。策略。紛争。少年兵。そしてその父親。ジャーナリズムも織り込むなど要素は満載。

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主演はレオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー。レオナルド・ディカプリオも2枚目俳優からしっかりとし役柄・アクション物が板についてきた感じ。髭がワイルド。


物語のメインテーマはピンク・ダイヤモンドを巡る攻防になっているのですが、政府軍と反政府軍(RUF)の戦いが裏テーマとも言うべき様相を呈しています。

紛争という言葉を決して身近に感じることは多くはないのが実際の所ではあるのですが、映画中で描かれている物語は衝撃的なシーンが山ほどありました。RUFが行う民衆への攻撃。そしてその攻撃を行っている主軸の兵士は少年兵。殺人を楽しむかのように逃げ惑う民衆に銃を向ける。そして何が目的なのか分からないままに行われる殺戮。

そして少年たちを連れ去って兵士へと再教育を施されて、少年兵へ変貌を遂げていくところなどは驚き。

ダイヤモンドを巡っての内実は知る由もありませんが、アフリカで行われている圧制はダイヤモンドを求める人々による影響もあるという話が面白い。

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東京タワー

胸がツンときます。何か大きなことを語るわけではない。慎ましやかな日常に、大切なひと時を垣間見ます。

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リリー・フランキー原作の同名小説の映画化。テレビ版としてスペシャルにドラマ化と様々なメディアにて映像化されています。

映画版主演はオダギリジョー、樹木希林にその実娘である内田也哉子。オトン役に小林薫。今のボクの恋人役として松たか子。その他にも脇役に様々な役者の方が登場していますので、隅から隅までを堪能してみてください。

オダギリジョーが主演と聞いたとき、イメージと違うかなと不安に思ってしまいました。はじまってからもその不安があったのですが、序盤でその不安も払拭。ボクがオダギリジョーになりました。

オカン役に樹木希林と内田也哉子。このキャスティングがすごく決まってました。若き頃のオカンから中年頃までを内田也哉子が演じているのですが、時間の流れと共に樹木希林に近づいていく。今のオカンに近づいていく様がすごく見ていて驚きでした。

#まぁ親子ですから(^^;


物語は昔のボクと今のボク。そしてオカンとオトンが今も昔も登場してくる。物語の展開としては、東京生活を送る今のボクとオカンを中心に据えて、過去の物語が現在へと進んでいく。地方での生活基盤は炭鉱場。盛りの炭鉱場と廃坑になった炭鉱場がこの映画の中では描かれている。


原作では影の薄かったような印象のあるオトン。すごく適当で自由気ままな人間なのですが、いつもどこかにオトンがいる。そんな印象でした。

自由気ままなオトンと振りまわれながらも女で一つで育てるオカン。生活に苦労をしているのでしょうが、決して暗いところはない。友人たちとの花札に興じる姿や、恋人との逢瀬など一人の女性としての姿が描かれている。


§

東京でのボクの生活は堕落しきっていて、オカンに頼りきっているしょうもないボクがいる。オカンの仕送りを無目的に消費しし続ける日々。鬱そうとした生活に陥るかと思いきや、だんだんと上向いてくる。それもこれもオカンの影響なのかなと勝手に思ったりもします。


生活も安定してオカンを東京へ呼び寄せる。その東京生活。オカンの最後の地となる東京。東京生活の中でもオカンの存在の大きさが印象的。普通に生活をしていく。その生活の中に楽しみを見つける。そんなことがきっと幸せに感じられるのでしょうか。いい空気です。

§

東京タワーの袂の病室でオカンの生活はどうしようもなく悲しかった。病気との闘いの辛さよりも、オカンのその今までの人生が全て終わるような、なんともいえない辛さでした。

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オカンの作る食事がいつみてもおいしそうでした。

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2007/03/16

ナイトミュージアム

夜の博物館は驚くことばかり。歴史的な展示物が夜の間は生き返るからだ。

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主人公は夜の警備員として博物館に勤務することになる。以前からいた警備員たちグループから仕事を引き継ぎ、初警備となる。そこで見たのはティラノザウルスが水を飲んでいる光景!

ティラノザウルスに代表されるような歴史上の様々な展示物が動き出して、それぞれのネタを披露しあう。

中でも主軸となっているのがあけリカ鉄道史のカウボーイとローマ帝国の皇帝です。二人とも立派な人物なのでしょうが、如何せん、ミニチェアなので指でつまめるほどの背丈ほどしかないんですわ。ミニチェア君たちは巨人である主人公に果敢に立ち向かうが、ローマ帝国の弓矢はまったく効かない。カウボーイの鉄砲は弾がない。この辺の間合いが絶妙で、にんまりしてしまいます。

忘れてはいけないのが、サル。とても知能的なサルなのか、主人公が知的ではないのか。サルとの格闘シーンなどたまらないくらい笑えますわ。

ロビン・ウィリアムズ扮するのはアメリカ合衆国26代大統領のティディ・ルーブベルト。コメディのロビン・ウィリアムズらしい笑いもありましたが、それ以上に素敵だったのは彼はネイティブアメリカのサカジャウィアに実は恋をしているのです。でも口下手でずっと話しかけられずに、遠くから見守っているだけ。切ないですね。


コメディ映画として逸品です。主人公一人の舞台もいいのでしょうが、この映画では展示物(キャラクター)たちを良く活かして、面白さを展開しています。


§

小説 ナイト ミュージアム
小説 ナイト ミュージアム
L. ゴールドマン ホンヤク社

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オリジナル・サウンドトラック「ナイト・ミュージアム」
オリジナル・サウンドトラック「ナイト・ミュージアム」
サントラ

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2007/03/15

バッテリー

主人公の孤高の天才ピッチャーを原田巧演じるのは林遣都。その女房役のキャッチャー役を務めるのは山田健太。二人とも瑛が初出演ながら、二人の性格・役柄にまさにぴったりのイメージどおり。

孤高の天才ピッチャーである原田巧のピッチングシーンは見せ場として一つ一つがしっかりと描かれているのが印象的。教師との対決シーンしかり、名門校工の強豪スラッガー相手の対決しかり。投げるフォームをしっかりと映して投げた瞬間にキャッチャーへと届いている。すごいなという印象を受ける。

バッテリーという関係をピックアップして、お互いの信頼関係を紡ぎだす。どんなにすごいピッチャーもキャッチャーが受けられなければ、ピッチャーは死んでしまう。ピッチャーを裏切りたくないキャッチャー。かといってピッチャーも手加減して投げるのはキャッチャーへの裏切りとなる。この緊張感のある信頼関係というものを始めて知った。

家族愛も久しぶりにいいなとおもいました。病弱な弟に兄からの思い、母親からの思い、父親からの思いがそれぞれにある。だから時々はすれ違いや勘違いなどが生まれる。この映画では弟を中心に母親と巧。父親と巧。そしてそれぞれの関係が紡ぎだされている。一つ一つの糸が絡まることなく、物語の中にしっかりと描かれている。

野球グラウンドも懐かしみを感じさせるものでした。原っぱに毛が生えたくらいの広っぱ。草もまばらに生えている。暑い夏の空気が画面からは漂っているのに、暑苦しさは感じない。夏の暑い日ざしに、土の香りが立ち上ってくるだけだ。

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2007/03/04

パヒューム

魅惑。香りで世界を認知する不思議な人間。普段忘れがちな感覚を呼び起こされるようだった。

§

冒頭は主人公に読み上げられる罪状から始まる。何が行われているのかは不明。だが、主人公の死を望む観衆のボルテージは絶好調。

次はパリの魚市場。雑然とした魚の山が生臭くも漂ってくるようだ。そこに産み落とされる赤子。これが主人公になることは、産声をあげる前に匂いで世界を捉えようとしている様から見て取れる。母親は赤子を死産と決め込み、産み落としたまま捨て置こうとしたが、産声により周囲に自分の存在を知らしめることで、主人公はこの世に所在を得る。

この主人公の特殊能力は異常なまでの嗅覚。言葉で世界を知るよりも匂いで世界を認知している様が、少年時代の行為から伝わってくる。映像により様々なものが映し出されるも、その香りを観客は思い出せるだろうか。

少年から青年へ。そのときに出会う女性の香りに引かれる主人公。言葉を持たない青年はその香りを言葉にすることなく、ただ無性に楽しんでいる。その様がまた想像を掻き立てる。

この映画を前編見ていて感じていたのは、いい香りというのはどういうものなのでしょうか。普段自分はあまり香りには興味がなかったのですが、いざ思い返してみると分かりませんでした。


香りに取り付かれた主人公。香りを閉じ込めたい。生き物の香りに魅了された主人公が、その香りを封じ込める秘儀を取得してしまう。そして連続殺人が展開される。猟奇的な展開になりつつあるのですが、その人間から搾り取られた香りにより調合された、香り。それがどのようなものなのだろうか。想像はより一層掻き立てられる。

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2007/01/22

それでもボクはやってない

おかしい話はいっぱいあるけれど、これもその一つのおかしい話なのでしょうか。

§

痴漢という行為は良くないことです。それは当然のことだとしても、やはり痴漢という犯罪はあるんでしょうか。

そして日常生活で電車に乗る人間としては、この映画のようにいつ痴漢と間違われても不思議はない。間違いだといっても聞いてもらえない時、自分だったらどうしますか?


裁判のシーンはもう面白いの一言。下手にエンターテイメント性をだすよりも、この映画の一番言いたいところを次々に言い放つ。そしてその不思議な話に魅了され続ける。

言葉遣いなどは多少聞きなれぬものがあったとしても、物語の展開は裁判の展開に沿っているので、なんとなくは分かる。それで十分。

99.9%の有罪率というのはまた驚き。

どんなに本当だといって話していても、裁判所という場所では裁判という常識のみが通じるのでしょうか。いくらおかしいと思ってみても、"常識"の怖さかな。抜け出せないんでしょうか。

裁判所だけではなく、警察官や検察官、弁護士とそれぞれの立場の問題点もまたこの映画では描いている。中心はそれぞれの立場があって、被疑者や被害者の立場というのはカヤの外。個人よりも組織という印象でした。


§

最後に真犯人でも上がってくればすっきりと気持ちよくなったのかもしれません。しかし現実的にそんなことはないのでしょうか。その事実をまざまざと見せつけられた気がします。

最後の「裁判所は真実を明らかにする場所ではない。とりあえず無罪か有罪かを取り付ける場所だ」という主人公の言葉が頭に残ります。

§

それでもボクはやってない オリジナル・サウンドトラック
それでもボクはやってない オリジナル・サウンドトラック
サントラ tomo the tomo 周防義和

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それでもボクはやってない (監督 周防正行)
それでもボクはやってない (監督 周防正行)

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それでもボクはやってない―日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり!
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周防 正行

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ディパーテッド

主演はレオナルド・ディカプリオにマット・デーモン。ジャック・ニコルソンは言わずもがな。目立ちすぎというか、主演食うくらいの勢いです。

成績優秀であるがゆえに潜入捜査官に選ばれたレオナルド・ディカプリオ。善人ながら悪人としての面も持ち合わせている。

悪人ながら優秀な人材であるがゆえに警察へともぐりこんだマット・デーモン。悪人ながら善人面もする。

前半はぞれぞれの警察組織内とマフィアないでの活躍とそしてのしあがりを描いている。その共通事項はマフィアのボスであるジャック・ニコルソン。それぞれの立場から内部情報を探り出す。そして身内に潜んでいる敵の存在に気づいていく。内部に潜んでいる敵から自分の情報が漏れたときが命取りに繋がる。

この辺の些事加減とストーリーの展開が絶妙。気づいたときにはお互いのその存在の危険さに呆然とする。


ヒロインの役割もまた面白いですね。最初は警察官である方へとなびく。本当は悪人なのにこれ以上ないくらいの幸せをつかもうとするかのような人生。その対比を描くようにマフィアへの潜入捜査は熾烈を極める。それに伴いディカプリオの顔つきもまた変わっていく。

暗号でのコミュニケーションを図ってはいましたが、でも意外にずぼらに連絡を取り合っていたのがちょっと気になる。盗聴器は危ないからと電話で連絡するのはいいのですが、人がわんさかいる中での会話っていうのはどうかなと。ちょっとこの辺に緊張感が緩んでしまいました。

お互いの存在に気づき、その存在を暴こうとする様子のスリルは超一級。自分の存在を隠しながら組織を動かして潰しあおうとする。とるかとられるか。目が離せません。

§

そして最後になるにつれて、組織内に潜んでいるネズミが自分だけでないことが明らかになっていく。

本当の善人と本当の悪人はどこにいたのでしょうか。

§

ディパーテッド
ディパーテッド
サントラ ロジャー・ウォーターズ ヴァン・モリソン

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2007/01/14

愛の流刑地


男と女。愛とはという言葉を真正面から描いた作品。「愛しているのなら、殺して」というセリフがすごいっす。


主役は豊川悦司と寺島しのぶ。


豊川悦司は小説を掛けなくなった小説家という設定。この設定のおかげで、とにかく愛を語らうシーンが様になっている。また、かっこいいのだな、これが。

そして寺島しのぶは3児の母でありながら、憧れであった小説家の元に走る。少女時代に小説に影響を受けていたのが、災いだったのか。それとも元来、自殺願望があったのか。この辺がキーとなり物語は進行する。

とにかくこの二人の絡むシーンの多いこと。会話よりもベットシーンのほうが多いのではないかと思うくらい。ベットに向かう為に逢引しているかの如く突入していました。

脇役のキャラクターたちも主役たちに比べればかなり贔屓目に愛を語る。検事役の長谷川京子とその上司佐々木蔵之介の不倫。男女関係を扱う難しさを描いている点が面白い。

バーのママの恋もまた気になるところ。

何で殺したのか。殺意があったのか。ともかくもサスペンスの要素を含ませながら、主軸は男と女の愛の違い。その深さに焦点が当てられる。後半は法廷シーンが中心になるのですが、その中で主人公が叫ぶシーンが印象的。女性の夫の証言や母親の証言など様々な女性の顔を描き出している法廷。そして主人公はそのどれもが違うと叫ぶのですから。

§

映像が幻想的なのがとても印象的。花火を映せば、主人公たちに添えるようにパッと映える。京都でのどこかの公園での待ち合わせでしょうか。大雨の中、大木の下で雨宿り。大木の幹から、滝のように流れる水がとても不思議。そして大雨なのに回りには日が差している。さらに霧まで立ち込めるとは。嘘っぽいなと感じながらも、その不可思議な世界に妖しく引き込まれました。

§

ニュースでは女性限定入場の映画館も出たみたいですね。密やかに楽しむのでしょうか。入る前と後で、雰囲気を見比べてみたいと思うのは変でしょうか。

§

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2006/12/24

大奥

個性的なキャラクターをピッタリとした俳優が演じていて、違和感なくとても楽しめる映画だ。

§

テレビドラマというものを一切見ないので、人気ドラマシリーズといわれても、果たしてどのようなものか。

大奥をテーマに女性の愛憎劇を演じるというのに、恋愛ドラマを想像していました。基本的には恋愛ドラマという根底はやはりなのでしたが、それ以上に人間模様と政(まつりごと)への権力への執着が絡み合って、まぁ面白い。

そして様々な人間が個性的は俳優によって演じられていますが、それらがまたその俳優のイメージとあいまってまた面白し。

主人公の絵島を演じる仲間由紀恵。相手方に西島秀俊。

大奥総取締という重役ながら、煌びやかさを前面に出したところが特徴なのでしょうか。

西島秀俊演じる生島という歌舞伎役者もよかったですね。粋ですがすがしい。男と女の妙を知っている。そんなところがカッコイイ。

ちなみに歌舞伎役者は昔女性に買われていたというのは本当なのでしょうか。

井川遥演じる月光院もまた井川遥の美人ながらか弱し演技に、やられました。「大停電の夜に」の中でも、どこかしら不幸な女性を演じていましたが、何かそれが似合う女性という気がしました。

印象的だったのは杉田かおるでしょうか。相手に乗るよう名乗らないような。不可思議な行動がまた奇妙にひきつける。恋に狂う女の怖さをモノの見事に表現。いやはや。

印象的な台詞がまた物語をひきつける。生島と絵島二人で船に揺られるシーン。

大火事の最中に宿屋に駆け込む二人。花火を二人で眺めているところはとても綺麗でしたね。花火に感激する絵島の言葉が忘れられません。

ドラマ版を見ることがあるかどうかわかりませんが、時間さえあれば見てみたいですね。

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2006/12/17

エラゴン

改めて冒険ファンタジーって面白いと思った。

§

冒頭はエルフの女性が逃げ惑うシーンから始まる。何かを持って逃げている。そして追い詰められて窮地に立たされてしまうのだが、その大事なものを何か魔法のようなもので転送する。

--そしてその転送先にいたのが主人公であるエラゴン。本当に普通の青年であり、朴訥な農家のせがれである。兄妹で狩をしたり畑を耕したりしているシーンなどもあり、いい感じでした。

目の前に突然現れた"石"に戸惑いながらも、持ち帰って大事にしまっておく。その石こそが実はドラゴンの卵で、自宅でぬわぁんとドラゴンが孵ってしまうんですねぇ~。普通だったらここで驚いてしまうところなのですが、エラゴンは違います。ドラゴンを普通に飼うんです。さすがはドラゴンライダー。


また村の人々にも脇役でありながら、一光するようなキャラクターがそろってます。肉屋だったり、酒場(?)での酔っ払いだったり。もちろん重要人物である、元ドラゴンライダーの存在などあり、なぜこんなにも楽しませてくれるんだろうかというくらいです。


ファンタジーでどうしても気になるのか。衣装やセット。そして小物など。この映画ではその一つ一つのどれもがオリジナルでありながら、奇抜すぎない。馴染みやすい印象がありました。だから全体的に親しみやすい映画になっているんじゃないかな。

ストーリーの展開が時々物切れっぽくなっているのが気になりましたが、それでも十二分に惹き付けて止みません。きっと原作を読んでいるヒトでもしっかりと楽しめるでしょうし、未読でもまた楽しめる。名作品です。

§

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2006/12/13

NANA2

前作よりかは正直物足りなさを感じる。まったく音楽バンドというテーマは存在せず、グループでの普通の恋愛ドラマに感じてしまった。

§

オープニングは新宿アルタ前に待ち合わせるハチ公とナナのシーンから始まる。何かが始まる予感。と、思いきや物語りは数ヶ月前の出来事へとタイムスリップ。

主演は中島美嘉と市川由衣。前作では宮崎あおい演じるハチ公のイメージの違いをどこまで克服できるか。ちょっと気になっていたのですが、本作は本作での役作りとなっているようでした。

ストーリーの主軸としてはハチ公の恋のお話。前作でもあこがれていたバンドメンバーとの恋愛。夢が叶うことへの舞い上がりという描き方。そして次には身内バンドメンバーからの告白に乗ってしまう。

このストーリー展開の急激さというか、ちょっと時間展開が妙なことになっているような。はいはいと男性についていってしまう女性にしか見えませんでした(^^;。そのため、残念ながらちょっとイメージ悪く感じてしまったのは私だけでしょうか。後半ストーリーへの展開のためなのでしょうが、ちょっと浅すぎますよ(^^;。

で、しっちゃかめっちゃかになる。あっさりと結婚話がでてきて、そのままその方向へと進んでいく展開にもちょっと違和感。もう少し厚みというか、葛藤というか、そういう見所を魅せてほしかった。


もう一人のナナもメジャーデビュー前に有名バンドトラネスメンバーとの熱愛騒動に巻き込まれて、その過熱振りに本位とはいえないながらも、その流れに乗じて一気呵成にサクセスストーリーを進んでいくことになる。

§

前作は夢をかなえるためにという綺麗ごとをとても大切にしていたような気がします。本作はまったく別物のつくりになっているのですが、どっちがよいかは人の好き好きでしょうか。

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2006/12/03

007/カジノ・ロワイヤル

新ジェームス・ボンドの登場。そしてジェームス・ボンドが生まれる瞬間を描いたのがこの映画。

初っ端のアクションシーンは圧巻。爆弾男の逃亡を追っているボンド。異常に運動神経がいい犯人をスマートに追いかけるのかと思いきや、やたらと力技で向かうのが印象的。工事中の壁を突き破って追いかけていく姿はちょっと滑稽でした。

Mとのやり取りもまた面白い。敵の情報を調べているボンド。実はそこはMの自宅だったりする。ボンドがなぜ自宅を知っているのか驚くM。本作では全般的にボンドがいまひとつ活躍しきれないという感じになっているのですが、こういう端々に今後のボンドの活躍の予感が芽生えてくるようです。

もっとスリルとサスペンスがあるのかと思っていたのですが、後半になるにつれてカジノゲームがストーリーの主軸になってくる。このストーリー部分がちょっと長めで1時間くらいカジノゲームになっていたのではないでしょうか。その割には新しい展開も少なく、なぜこんなに長尺にしたのか疑問です。

ボンド誕生というストーリー展開だからでしょうか。結構あっさりと敵に捕まったりして、そのまま拷問を受けたりとあまり格好のよいところが少ない。新ジェームス・ボンドも誕生したことですし、次回作に期待でしょうか。

§

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武士の一分

主演は木村拓也に檀れい。脇役にもいい人たちがそろっていて、申し分なし。

正直木村拓也が時代劇にでて似合うのかなと不安だったのですが、この映画の持っている空気に一応溶け込んでいる。まったくの重い時代劇とはちょっと違うなと感じていたのですが、その空気もこの木村拓也が出していたのでしょうか。

檀れいもまさに好演。表情がいいですよね。きれいなだけではなくて、本当に武士のお上さんという感じ。目がとても好きです。

貝の毒にあたって目が見えなくなってしまっているという事実を突きつけられた時は見もの。目が見えない。自分が一番不安に感じるであろうことも、妻と徳平を不安がらせないように黙っている。しかしすぐに気づく妻が、問い詰めて発覚。こういう一つの流れをとっても、お互いの気持ちの良い気遣いが伝わってくる。

蛍がとてもきれいな夜。木村拓也の「そろそろ蛍が出る時分だな、もうでているか」という問いに妻の答え「いいえ、まだ」という言葉が忘れられません。

要所要所に織り込まれている笑いネタも、とても上質。すごく一本やりでまじめなストーリーの中に一服の清涼剤のように気がまぎれます。そしてまたすっきりとした気持ちで物語を楽しむ。いい映画だなと満足感。


最後の飯炊き女として妻がそっと戻っきた時。飯を食べてそれに気づく主人公。予感をしながらも、思わずほろりときてしまいました。さりげない日常生活がどれだけ自分を形作っているのか。ハタと気づかされる。

§

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2006/11/19

SAW3

圧迫感が凄い。息を抜いたら、負ける。そんな気迫をもって、望んだ1時間40分。


2004年から始まったこのSAWシリーズ。その衝撃度は衰えることなく、このSAW3でも健在。

冒頭から有無を言わさず、SAWへの世界へと引きずり込むシーンの連続です。

真っ暗闇に一筋のライト。そして足かせを嵌められた男性。何がどうなっているのか、全く説明はないまま始まる。そして、映し出される、死体と切断された足。男性は悟ってしまう。観客も悟ってしまう。

次に展開されるのは体に取り巻く凶器を嵌められた女性。ビデオから映し出される「ソウ」の姿。有無を言わさずゲームは開始される。

本編ともう言うべきストーリーがこのあとに展開されているのですが、多少ペースはダウン。このままのペースで残りの時間が果たして我慢できるかとても不安だったのですが、どうにか乗り切って今このレビューを書いているところです(笑)。

§

ジグソウに加えてアマンダの再登場。そしてゲームは開始される。

一つは子供を交通事故で亡くした男性が進めるストーリー。その男性と交通事故に関係する3人の人物が今回の対象となる。ひとりは事故を目撃しながら何もしなかった女性。事故を起こした罪人に軽い刑しか与えなかった判事。そして事故を起こした張本人である男性。

主人公の男性がそれぞれの対象に罰を与えるか。それとも赦すかを迫りながら物語は展開されていく。

このあたりにこのゲームの面白さというか魅力がある。殺人は決して望んでいないジグソウ。結果としてはかなりの罰を与えているのですが、そのポリシーは歪みながらも訴えたいことはよくわかる。

そしてもう一つのゲームがジグソウ自身に課したゲーム。

前作までと違う趣向だなぁとおもっていたのですが、全く持って自分の愚かさを最後に身をもって知ることになりました。この映画作品の魅力は衝撃のラストです。

§

途中に挟み込まれるSAW1とSAW2の裏シーンとも言うべき暴露シーンがあります。絶対に1と2を見てから見なければいけません。3が楽しめない上に、あとから1と2をみても面白くはありませんから(^^;。

またラストには少女のエピソードが挟み込まれているのも見逃せません。4に繋がる展開としての付箋と見るべきなのでしょうね。ジグソウの巧妙なゲームがまだまだ続くのかと思うと期待せずにはいられない。。

§

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2006/11/12

サッド・ムービー

4つのエピソードが織成す一つの物語。泣きます。泣きます。

§

韓国映画って本当に面白いですね。ストーリーがとにかくべったりとしているんですが、安心感がある。辺にこだわったり、奇妙奇天烈を狙うわけではない。王道を地で行く展開。

オムニバス形式化と思っていたのですが、それぞれのエピソードがそれぞれちょっとずつ絡み合いながら、一つの映画を構成している。

消防士と手話通訳の彼女のエピソード。指輪を送ろうとしながらもすれ違いの日々を送っている。プロポーズを待ち焦がれる女性。仕事の都合もあり、タイミングを逃し続ける男性。

無職でバイト生活の男性とスーパーでのパートタイムに明け暮れる女性。3年間の変わりばえのしないお互いの関係に嫌気をさして別れを告げる女性。好きな人と一緒に居るために仕事を見つける男性。新しく始めた仕事は人の恋を終わりにする「別れ屋」。

遊園地で似顔絵の仕事をしている男性に、着ぐるみで白雪姫を演じる少女。少女は耳が聞こえない。顔には火傷の跡。決して声も出さなければ、顔も見せない。着ぐるみのキャラクターを演じながら男性にアタックを仕掛ける少女。

仕事に忙殺されて子供とのコミュニケーションがうまくいっていない親子。そしてある日母親は事故にあってしまうのだが、そこで判明する病気。子供に襲いくる現実。

いつも晴天続きの日々。梅雨の到来と共に訪れる涙。

§

それぞれのエピソードでもう涙があふれそうでたまりませんでした。

エピソードとしてはどれもこれもすきなのですが、面白かったのは絵描きと着ぐるみでしょうか。小人たちの名演技にも魅せられました。気ぐるみをとって絵を描いてもらうシーンは心に残したいワンシーン。

親子のエピソードはもう涙が止まりません。病院の外で泣いている子供。たまりません。

別れ屋に依頼をした女性。女性が見ながらガラスに映る自分に別れを言い聞かせる男性。そっとそこに置いた傘。仕事帰りにかさの手持ちがない女性に、ふっと目に止まる一つの傘。何気なく手にとって広げて気づく、男性からの想い。

火災事故で帰らぬ人となる消防士。遺品の中にあった指輪。火災現場に残ったカメラに映る男性。そして最後のメッセージ。消えていく男性の姿。

梅雨の時期に思い出してしまいそうな映画です。

§

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ウィンター・ソング

荘厳華麗。過去と現在とミュージカルが渾然一体となって、不思議な魅力になっている。

§

主演は金城武にジョウ・シュン。

10年前、まだ無名で貧乏だった二人のエピソード。そして10年後。二人はスターとして再開する。そしてミュージカルでの共演を行うことになる。

10年前は映画監督への夢を見ている男性に、歌手から映画スターへの夢を描いている女性。お互いに支えあいながら、何とか這い上がっていこうともがいている。人にだまされたり、貧乏に苦労をしながらもいつしか成功へと歩みを進める。

そしてミュージカルでの共演という運び。序盤で展開されるマスコミ向けの記者会見(?)が印象的。何かすごい人がすごい物を作るんだろうと思わせる会場のセッティングに、お互いの腹の探りあいがバチバチ絡み合う。その絶妙な緊張感が面白かった。

過去のエピソードと今の状況をあわせながら、劇中劇であるミュージカルで上手にラブロマンスを表現するようなつくりとなっている点がとても面白い。分かりにくさというのは否めなかったのですが、あまり深く考えずにその場の流れに身を任せれば十二分に楽しめる映画かな。

たびたびプールのシーンが登場するのですが、なぜにプールなのかがイマイチ判らずじまいだったのですが、何でプールなんでしょうね。しかも金城武は基本的に服で泳いでばかりいるし(^^;。

ミュージカルシーンも主軸というよりも、物語の展開の一部として使われているので、ミュージカル毛嫌い派も一度見てみてはいかがでしょうか。

§

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2006/11/04

7月24日通りのクリスマス

夢が膨らみすぎて妄想に。恋をしたいという願望に恋をする。憧れを現実にする家庭が面白い映画だ。

§

主演は大沢たかおに中谷美紀。大沢はライティングデザイナーとして東京で成功をして故郷へ錦を飾りに帰郷。学生時代からライティングに興味を持ち、それがきっかけで中谷演じる本田サユリに出会う。

そして物語の主人公である本田サユリ演じるのは中谷美紀。初っ端にだめだめっぷりを遺憾なき発揮するところが印象深い。スポットの当たるところのあくまで脇役。脇役なのになぜか邪魔臭い。生まれながらにして、全ての運命は定まっているという固定概念を持ちながら、夢を夢見る少女という印象。メガネの歪みがたまらなく、だめだめでした。(^^;

また脇役を固める俳優たちもまた素晴らしい。一人ひとりの個性を出しながら、絶妙にストーリーを絡んでいる。

漫画家を目指している幼馴馴染みに佐藤隆太。ぱらぱら漫画のエピソードが切なかった。

弟役に阿部力。イケ面俳優のもてっぷりを発揮している。個人的になぜかこの人の顔が面白く、どことなく笑えてしまうのですが、決めるところ決めていました。

弟役の恋人に上野樹里。「虹の女神」でも感じた素朴な純情っぽさがこの映画でも発揮。ウエディングドレス姿が素敵。

他にもあるのですが、不必要なキャラクターも俳優もエピソードもないのが、この映画のいいところ。

クライマックスの中谷美紀が大沢に告白をするシーンのクリスマスツリーは素敵でしたね。どこもかしこもこの時期になると華やかにライトが灯りますが、明るいのと素敵なのはぜんぜん違うのだと気づかされました。

クリスマスの季節もすでに到来。かきいれどきなので(ぉぃ)、この映画を見て気合を入れてみてはいかがでしょうか。


§

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2006/10/29

虹の女神

何気ない日常生活を送っているのに、突然人が死ぬ。今まで居た人がいなくなる。

§

映画の中でも映画研究会として映画を撮っているのですが、あまり小難しい薀蓄はありません。それよりも映画に対しての愛着の強さを感じさせる場面などが多々あり、そちらがとても面白かった。カメラとフィルムに愛着を持っているところなど、微笑ましく感じられる。

一つ一つのシーンが日常生活を切り取ったような構成になっていて、そこで展開されるやり取りも決してドラマティックではありません。普段から一緒に居る、こなれた関係の安心感とも言うべき空気があります。

映画のタイトルにも歌われている虹もストーリーに彩を加える重要な役割になっています。全体的に落ち着いた雰囲気のあるこの映画の中で、特別な色を放っています。

基本的には不器用で下手くそな恋愛物語なのですが、その中で印象的だったのはデートクラブの帰り道に冗談混じりでプロポーズされたシーン。冗談でプロポーズした男性に本気で怒る。ぼこぼこと殴る蹴る。二人の微妙な関係の面白さが現れているシーン。

相田翔子演じる女性はかなり面白かった。というか、この映画の中で異彩を放っているのに、絶対に必要でもあると思わせる魅力がある。年齢詐称がばれそうになっているシーンなど笑うに笑えない迫力がありました。もしあんな女性につかまって結婚でもしようものなら、その後どうなってしまうのでしょうか。すごく気になりました(^^;。

ヒロインの自宅でみつかった自主制作映画「THE END OF THE WORLD」の上映シーン。それまで制作シーンなどはあったのに、上映シーンがなかった。ここで初めてのお目見えになります。こざっぱりとした映像にシンプルなストーリー。それなのにそれまでに積み重ねてきた二人の軌跡を、この映画に重ねてしまい、なんともいえない味わいを感じました。

§

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ただ、君を愛してる

何も知らないまま、ただ素直に見てもらいたい。そして味わってほしい。

§

主演は玉木宏と宮崎あおい。二人は大学生。二人の学部は違う。出会いは横断歩道。交通量が多いのにもかかわらず、信号のない横断歩道を無心に手を上げて渡ろうとしている宮崎あおい。そこで玉木宏が声をかけたのがきっかけ。ここはわたるのは無理だからこの先の横断歩道を薦める玉木。それでもわたろうとする宮崎。宮崎曰く、「止まってくれる親切な人がどれくらいいるか知りたいから--」。

どことなく人と違うというかのほほんとしているのか、自分は薬臭いのではないかというコンプレックスを抱いている玉木。周りの空気に溶け込むのにも時間がかかったり、人との行動にちょっとずれを感じる時もある。それもまぁご愛嬌というところだろうか。

一方の宮崎あおい演じる静流(しずる)はちょっと変わっている。慢性鼻炎で鼻をいつもずるっとしている。髪もぼっさぼさ。主食はドーナッツクッキー。どことなく全部がヘン。自分は成長ホルモンが足りないといっている不思議なところもある。

写真を撮る場所として森が選ばれていますが、あんな開けた森があったらすごくいいですよね。すごく癒されそうです。

大学生活では同じ学部たちの友達として5人ほど登場しますが、意外と個人のエピソードっぽいのがあまりなかったのがちょっと残念かな。黒木メイサはかなり目立っているし、微妙な三角関係を描いていたので個人的なエピソードがもう少し匂わせても楽しみが増えたかも。

中心はやはり宮崎あおいでしょう。不思議少女とも違う、愛くるしい仕草に、不思議な言動。前述の「私には成長ホルモンがちょっとたりない」なども奇妙といえば奇妙。他にも違和感の伴う、言動があったりしてやっぱりただの不思議少女なのかと思っていました。

写真展に応募することになり、テーマを「キスする恋人」とする宮崎あおい。二人は森の中で始めてのキスを交わす。このシーン、いいっすねぇ~。二人ともあまり緊張感がない。かといって擦り切れているわけでもない。本当に自然な感じでキスをしている。森の中ですっと馴染んでいました。遠景の森を映した映像がえらく美しかった。


--そして、そのまま宮崎あおいは消えてしまう。本当になぜだか分からないまま、突然に。

取り残された玉木は同じ場所で待つことにする。ただ待つことにする。

そして届いた手紙の住所はニューヨーク。そして知る、真実。

涙が止まりません。


§

今年宮崎あおい主演映画として「好きだ、」「初恋」と、この「ただ、君を愛している」を観ましたが、どれもこれも素晴らしくぐっとくる映画ばかりだったのが印象的です。ちょっと早いですがこの3本は2006年ベスト5に挙げたい。

§

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2006/10/22

地下鉄(メトロ)に乗って

人の心を惹き付けて止まない。一人一人の個性が混ざり合って、一つの色を成して、クライマックスを迎える。今の自分がある不思議。そんな当たり前のことも不思議に思う。ふとした事に気づかされる映画だ。

§

冒頭の地下鉄永田町での恩師との出会いからの導入。思わせぶりな口調にのみ込まれ、プラットフォームもいつもとは違う空気が漂う。この瞬間にすでにこの映画の魅力と不思議な空気に魅せられました。

台詞中に地下鉄の面白さが、至る所に盛り込まれているのですが、都内の地下鉄を日ごろから利用していればピンとくるところなのでしょうが、そうでないとちょっと物足りなさや違和感を覚えるかもしれません。私も日ごろから地下鉄を使っているので、都営地下鉄は確かにどこにでもいける便利さを感じる一人。ものすごく便利なのですが、未だに迷いますが。

§

主人公演じるのは堤真一、岡本綾、大沢たかお、常盤貴子。大沢たかおは青年時代から壮年時代までを演じ分ける。見所のある役どころでした。

物語は現代と過去の時代を行ったりきたり、法則性はなく、唐突にいきわたる。しかしながらストーリーはしっかりと一本の道筋を辿っているので、話に迷うことはない。むしろ相関して盛り上げるところもあるくらいだ。

面白いなと思ったのは過去に戻る時間が一定ではないことかな。古い時代→新しい時代でもなく、新しい時代→より古い時代へ遡るわけでもなく、物語にあわせて適時大切な時間へ戻る。最初古い時代へ戻っていくのかなと思っていて、勝手に父親の一番大切な時にでも戻って、その後の人生への契機でも描くのかと思っていたのですが、結果は予想以上の展開でした。

クライマックスでもある、母親が営む会談上のBARにて一同が集うあのシーンは名場面でした。バラバラにも感じていたストーリーがすべてあの瞬間に集約された。そして思い至る、この映画の魅力。それまで父親と息子の話を中心に描かれていてサブ的な母娘のストーリーが一気に中心に躍り出て、物語を珠玉のものとする。岡本綾演じるみち子に涙、涙です。オムライスがとてつもなく愛おしく思えた。


父親の人生の岐路にいつも自分の息子が関わっている。タイムスリップ系のお話では良くありがちですが、この映画では面白みというよりも、その瞬間の大切さと、その後に続く道のり(影響)の大きさの計り知れなさを感じます。何がどうなるかわからないけれども、後で思い返すとあの時の言葉が響いていることってありますよね。


§

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2006/10/11

奇跡の朝

死者がある日戻ってきたら。社会的な問題と個人的な問題がごっちゃになって、いまひとつ何が言いたいのかわからないところが残念だった。

§

冒頭はふらふらと歩いている群集から始まる。人がたくさんいるのに活力が感じられない。みな何か不思議そうな、懐かしみを覚えるような顔つきであたりを見回りながら類手いる。

死者が突如として戻ってきたら。物語的には感動作を期待したいのですが、映画的には受け入れる社会問題を議論しているシーンと、戻ってきた故人を受け入れる家族の問題が展開されています。

よみがえった人間が以前とは違う状態にあるということもあるのですが、印象的なのは喜んでいる人間が少なかったこと。戸惑いも在るのでしょうが、全体的に違和感を覚えているという印象を受け続けました。

真夜中でもあまり眠らない。徘徊する様子が見て取れるなど、ミステリー風ではあるのですが、その謎が最後まで謎めいていた所などちょっと楽しみきれないところが見受けられたのが残念。

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チャーミング・ガール

一人の女性の日常生活。ドラマもなければハプニングもない。けれども胸に秘める思いはある。そんな映画。

§

主人公は郵便局に勤める女性。仕事も当人も決して派手ではない。むしろ地味。そしてそつなく仕事をこなしていく毎日と、淡々と日常生活を送る主人公。

何が楽しいのかは本人次第か。観葉植物を育てたり、通販で商品を購入してみたり。ありふれた楽しみが主人公を包み込む。ぼぅっと休みの日にしている姿。つまらないわけではない。ただの毎日を映し出している映像が印象的。

そしてその中でクローズアップされるのが一人の男性と猫。ふっと気がつくとそこにいるという感じでしょうか。

男性ははっきり言って見た目はそこそこながら、何か翳があるというか・・・華がないわけでして、なんとなくこの映画にぴったりしっくりくるから面白い。

個人的には猫好きのため、猫ちゃんとの戯れがたまりません。子猫って何はともあれかわいいのです。世話は大変でもかわいければよいのです。

§

そして物語は記憶の中の母親と忌まわしい記憶がわきおこり、何気ない日常生活に一つのドラマがわきおこるのですが、主体は日常なのでこの辺は割愛します(ぉぃ)

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ワールド・トレード・センター

ヒューマンドラマ。

§

冒頭にワールド・トレード・センターの悲劇が起こりますが、その時の衝撃と現実が入り混じった展開が生々しい。衝突する瞬間こそ映像ではないものの、ずどぉんという轟音がどこからか聞こえてくる。

現場に出ていた警官たちは緊急収集。何が起こったのか誰もわからない。そして知る現実。現場の警官たちの騒然としながらも、起こった現実が認識できない様子。バスに乗って現場に向かう途中にみえた、倒れる人の姿に呆然としてしまう。

現場に到着するが手の施しようがない現実にも果敢に挑む姿がまた勇ましいながら、なにか痛々しい。悲壮な姿がそこにある。

§

ビル崩壊の時。崩れたともわからずただ逃げる人。ホンの瞬間。次の瞬間。瓦礫の中に埋もれている姿が映し出される。そしてそこからが長い時間になる。


瓦礫に埋もれた二人。生きる希望を与える二人。生きていると信じて待っている家族。

うぅむ、泣いた。

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2006/10/01

夜のピクニック

ただ歩く。ただ歩いて24時間。80キロ。それでも24時間後、80キロ後にはものすごい変化があるから不思議だ。

§

80キロ歩くのってなかなかできることじゃないっすよね。たぶんどんなに準備をしても自分には無理だろうな(^^;。

メインキャストの多部未華子と石田卓也演じるクラスメートは実は異母兄妹。映画中では中盤あたりまでなかなか明かされないまま微妙な空気が続いています。全然隠し種でもないし、これを先に知っておかないとこの微妙な空気の些事が楽しめません。この関係によって二人は意識をしながらも、交わることのできない状況がずっと学校生活の中で続いていたようですね。

§

映画中ではこのイベント中に告白タイムとという重大なイベントが、生徒たちの中ではメインとなっているようでこの辺の楽しみというかタイミングの計り方がまた楽しませてくれます。当人からすれば一日中頭はきっとそればっかりなんだろうけれど、観客としてみている自分としては余裕しゃくしゃく。ふふふのふんとばかりにニヤケていました(笑)。

基本的には歩いている中でのドラマの展開になるのですが、ストーリーとは一歩はずれたところに脇役のキャラがまた微妙に面白い。仮面をかぶった兄妹(?)。元気そうだけれども実は元気じゃない教師。なんでかバナナ商人もいたり。たぶんいなくても困らないのだけれども、いるからこそこの微妙な空気がまた出てくるんだろうな。

ストーリーとも絡んでくるロックな青年がひたすらに面白い。あほなんだかばかなんだかわからんけれども、こういう奴っていつの時代にもどこにでもいたよなって思うようなキャラでした。微笑ましい。必要不可欠な人材です。

§

兄妹は、声をかければ十二分に話せる距離にいるのに、ずっと互い違い。普通に見たらどう見ても憎み合う二人。歩行会もラストに、タイミングをつかみ会話をしてみれば、お互いのことを実はよく知っている二人。あの瞬間がたまりませんでした。ギクシャクと会話を続けるうちに、あっという間に自然で当然の会話になる様が好きです。

ゴールとスタートが一緒という憎い演出がまたたまりません。

§

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涙そうそう

沖縄の空気。それがこの映画の中心でとても大切なものに感じる。生きているのがとても大変なのかもしれない。でも、沖縄の空気が助けてくれている。

§

泣かせる映画だとは思っていましたが、泣かせるために作られているわけじゃないように感じました。ただまっすぐに生きている兄妹の生き様と境遇。その中から沸き起こるうねりに見せられました。

主演は妻夫木聡に長澤まさみ。人気・実力ともに圧倒な二人。期待通りの活躍でした。

特に長澤まさみ。登場シーンはとても子供っぽく健康的な姿が印象的。とても明るく素直で元気な妹。それを温かく見守る兄という情景が繰り広げられる。そこに兄の恋人がふっと現れた時に見せる、戸惑い(?)の表情がたまりません。世界が広がる戸惑いとでもいうのでしょうか。

ワンシーンごとに成長していく姿も印象的です。高校入学時から成人式までの5年間の変化を見事に見せてくれました。でもふっと気づくと「大人になったんだ」と驚きもまた与えてくれました。

妻夫木聡演じる兄もまたいい人間ぶりでした。いい人だし、がんばっているし、努力している。時に人には裏切られたりして、苦労も耐えないけれど、誰かのために一生懸命になれる。すごいなって本心から思う。その中で印象的なのは恋人との別れのシーン。家や学歴の違いからギクシャクとなっている最中。女性曰く「好きならそんなの関係ない--」。でも妻夫木は「関係ないわけない」といって去ってしまう。やっぱり人間なんだとずどんと感じる瞬間でした。

カオルが兄の元を去っていくシーンが私は一番好きです。別れとも違うし、嫌いでもない。好きだけれども、袂を分つ。辛く寂しいけれども、次のために必要なステップなんだとしみじみ。

その後の展開はもうひたすらに涙。

いろいろと書きたいのですが、まったくまとまりません。気持ちが揺れ動いてます。


§

パンフレットには劇中でも使われていた手紙が同封されています。文面は一緒なのですがワープロ打ちされたものというのが、少々寂しいかな。劇中では携帯電話も登場していたので今時の兄弟ならメールでやり取りもしていそうですが、この手紙のような思いの通じる小道具がまたいいですね。

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2006/09/25

ストロベリーショートケイクス

女性のための女性の映画。

主演は池脇千鶴、中越典子、中村優子、岩瀬塔子。別々の職業をもち、それぞれの生き方をしている。その4人に焦点を当てながら物語りは進んでいく。

池脇千鶴演じる里子は冒頭に男に振られるところから始まる。--男にひきづられたことがあるというナレーションとともに本当に足にすがりながら引きづられて行く池脇千鶴。引きずる男もまたすごいぜ。「恋でもしたいっすねぇ」が口癖。

次に中村優子演じるのはデリヘル嬢。お金をためて5階以上のマンションを買って、体が動いてぼける前に自殺を希望。5階以上でないとうまく死ねないらしいのでマンション購入は5階以上でないとだめらしい。憧れの人は専門学生時代の男友達。当人は居酒屋でバイトをしていることにしている。男っぽく付き合いながら、それでもいつも一緒に居たがっている。

中越典子が演じるのはどこにでもいるような普通のOL。恋をとても大切にアピールしているが、相手の気持ちはどんどんと離れていく現実に突き当たっている。

岩瀬塔子が演じるのはイラストレーター。この中でも一番強い女性に見えるが、過食症に悩まされている。誰もいないところで食べたものを吐きながら恨みつらみもつき放つ。

いろいろなエピソードがごっちゃ混ぜになっていて、時々ストーリーを追うのがつらいときもあったのですが、あまり気にせずその時のエピソードを楽しむ形で十二分に最後までいけました。悪く言えば繋がりのない印象もあります。

主役というか主点はありません。すべてが気に入る必要はなくて、この4人の中でひとつでもお気に入りが見つかればいいのではないでしょうか。憧れの夢物語というよりも現実的な夢物語という印象があり、どこかしらで共感の呼ぶものがあるのでは。

すっと楽しめる。いい映画でした。

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2006/09/24

フラガール

男がだめなら、女が働く。北の大地にハワイリゾートを夢見て、活動する女性たちの物語。ダンスシーンは見物です。

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炭鉱閉鎖という時代の流れには逆らいがたい事態に、次の産業としてハワイアンリゾートを建立って俗物だなぁって印象があったのですが、映画を見てちょっと考え改めたかも。炭鉱の町という閉鎖適な世界の中で、時代への変化にも対応仕切れない人々。その中で夢を見ることが大切か。その夢がハワイなのかなと。

主演は松雪泰子、豊川悦司、蒼井優に山崎静代。松雪泰子はやっぱり東京モンっぽいし、豊川悦司と蒼井優は意外に田舎っぺが似合っていたのが印象的。

意外だったのは山崎静代。もっとイロモノかと思いきや、でっぱなはわらかしてくれましたが、後半では涙頂戴シーンも。かなりぐっとくる。これは意外な発見かもしれません。


フラダンスってただの踊りではなくて、その動きに手話の要素が含まれていたんですね。初めて知りました。今回映画のはじめに動きの解説でメッセージも紹介されています。その手話を使って後半ではエピソードがありますので、ぜひ最初に覚えてしまってください。きっと楽しいですよ。

ダンスシーンで圧巻なのは松雪泰子と蒼井優のワンマンシーン。情感のこもったダンスを細かいカットで印象付ける。時間的にはほんの数分なのでしょうが、とても長く長く感じられるシーン。フラダンスを初めてみた気がしました。

音楽もまたいいですね。ジェイク・シマブクロが担当しているのですが、いい場面でなんともいえないメロディが。前に出すぎず引きすぎず。いい場面にしっかりと寄り添ってます。

閉鎖的な炭鉱の町の人々あり、ハワイアンリゾート建立までのすったもんだあり、そして別れなどもあり、いろいろと詰め込まれているのに全体として一つに繋がっている。いい映画です。

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イルマーレ

すごくすごくピュアな話で、奇跡を信じるのならありかなと思う。でも、ちょっとストーリー展開に分かりづらさがたってしまって乗り切れなかった。

§

主演はキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック。「スピード」で共演以来12年ぶり。二人とも大好きな俳優なのでとても楽しみにしていました。

物語は湖に佇む家のポストが中心になる。2006年に家を出て行くサンドラ・ブロックが次の住人のために宛てた手紙が発端になる。その手紙はなぜか2004年の以前にすんでいたキアヌ・リーブスの元に届くことになるのだ。

そうして奇妙な手紙のやり取りが進んでいくうちに、二人は興味を抱いていくという展開。

このあたりのエピソードが見所でラブストーリーなのですが、時間軸のずれがうまく物語りとかみ合っていないというか違和感の残りっぱなしの展開。パンフレットに時間軸の解説が書かれているのですが、いまひとつなのは私だけでしょうか。

湖の家とか、いいアイテムが出ていていい雰囲気の二人が出演して、いい物語だと思うのですが、最後までよくいまひとつぴんと来ないままだったのが本当に残念。

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2006/09/17

シュガー&スパイス 風味絶佳>映画

甘酸っぱいだけじゃない。いい味のする恋愛映画。

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始りは情熱を抑えきれない高校生時代のエピソードから。高校生と大人(?)の女性の関係から、微笑ましい姿が浮き彫りに。

そのまま時は進んで、高校を卒業後になぜかガソリンスタンドで働く主人公の柳楽優弥。そこに現れるのがヒロインの沢尻エリカ。主人公よりもちょっと大人っぽさがあり、実際の柳楽優弥との関係が現れているようで気持ちよかった。

高校生時代のエピソードもしっかりと中盤に絡んでくるのですが、正直言って別にいらないのではないかとちょっと思ったりもしたのですが、どうなんでしょうね。最終的には部屋の提供になってしまった印象。

ガソリンスタンドの先輩に大泉洋が構えているのですが、とにかく笑わしてくれましたね。「昼飯いってくるわ~」「ちょっとかっとばしてくるわ~」と仲間に声をかけていざ出陣。と、思いきや小さくかわいらしいミニバイクですたたたっと出て行く姿が最高でした! 空気を壊すことなく、映画に一味違うテイストを加えていました。

また夏木マリ演じるグランマがすごく良かった。「顔も見たくない人」といいながら、送られたダイヤモンド富士の写真を飾り続ける。そしてドライブと称して、その写真の場所を探しに出かけるシーン。朝の湖に一人じっと佇んでいる姿がすごく印象的。この映画の一番の見所だと感じました。


初恋は実らないという格言のとおり、最後にヒロインはちょこちょこと現れていた元カレと寄りを戻してしまい、主人公は捨てられてしまう。完全に負けていますが、若いころの苦い経験としてきっと次の一歩をまっすぐに進んでいくのではないかと思わせるエンディングが素敵。

§

で、今回は六本木ヒルズにて行われた舞台挨拶にいってきました。当日は柳楽優弥、沢尻エリカ、大泉洋、チェン・ボーリンとプロデューサーの大多亮に監督の中江功が登場。

最初誰が誰だかわからないくらい、雰囲気が違っていました。柳楽優弥はなんか大人っぽいし、沢尻エリカは金髪だし。なぜ沢尻エリカが金髪だったのかはわかりませんが、変でした(ぉぃ)。

監督とプロデューサーの方は映画の見所を余すところなく伝えつつ、会場をわかせることも忘れないところなど恙なく舞台挨拶を終える。そして今回一番注目していたのは柳楽優弥でしたが、テレビで見るとおりしゃべりませんね~(^^;。何をしゃべっても沸かせるくらいの人気はあると思うので、何をしゃべってもいい気がするのは私だけでしょうか。

大泉洋もお笑いの神がついているのか、とりあえずわらわかしてくれました。結構好きになっちゃいました。

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2006/09/03

映画>マイアミ・バイス

シブい。カッコいい。でもそれだけの映画だったかな。

§

主演はコリン・ファレルにジェイミー・フォックス。人気俳優二人の共演とあり、期待に胸膨らませていました。

潜入捜査官を取り上げた映画。潜入捜査---相手の懐に飛び込み、その実相手を手玉に取らなければ成らないというのは考えている以上に大変難しいこと。ミイラ取りがミイラになるではありませんが、人間の心は弱いもの。

見所はやはり潜入捜査官だとわからないようにしながら、上手に網をしぼめていく駆け引きでしょうか。アクションシーンも激しいものがあり、見所となります。

ただ如何せんその緊迫感をそぐようなラブストーリーも展開しているのが残念かな。何か中途半端な気持ちにさせられてしまい、乗り切れませんでした。

§

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映画>グエムル 漢江の怪物

「えええ」に「おおお」がとまらない。「うそ~」に「まじ~」がとまらない。期待を上手に裏切って惹きつけて止まない。

§

一歩間違えば確実に駄作。決めて欲しいところをとにかく外す。どこかぬるい。でもそれが本当っぽいっていう面白さがある。その裏切りがまた見事で笑う場面じゃないのに、可笑しい。だから楽しい。

初っ端にイカ9本アシ騒動を持ってきたりする所からもう自分はお気に入りです。本当にどうでもいいじゃないですか。すんごい化け物が目前に迫っているのに、のんびりと餌をあげているんですから。

怪物はものすごく怖い。エイリアンにも負けず劣らず。明確な人間を襲うという目的が見えないのがまた恐怖心をそそる。そんな化け物に立ち向かう一家もまたすごい。すごいというか、抜けているというか。不思議な魅力のある、個性のある一家。時としてまどろっこしい気持ちにもさせされる。観客から見ているとはやくはやく~とどうしても声をかけてしまいたくなる。そんな一家。

すでに見ている方はきっとわかる、どうしてそうなっちゃうのというもどかしさの数々。


最高なのが下水道から脱出をするために衣服を結んで、上辺に引っ掛けるシーン。あの時間(上映時間ね)までまったく行動を起こさないで待ち続けた少女。ここまで引っ張ってやっと行動を起こして、ロープもどきを精一杯投げる少女。やっと引っかかりすっきりするかと思った瞬間・・・シーンは少女の背丈のはるか上で垂れ下がっているロープとその場に佇む少女に変わるんです。

どうしても可笑しい。本当にどうしても可笑しいんです。

2006年ベスト5入りは確実。ものすごく印象深い映画になりました。

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映画>アキハバラ@DEEP

今時風の青春ストーリー。仲間と作り上げる楽しさと反権力の精神は受け継がれつつ、テイストを変えた面白さがある。

§

秋葉原を舞台に巨大企業(IT)と基本的に無職の若者5人との対決物語。オタク系人間の失敗談などは全体を通してあまりないのが、少し残念(?)。あくまで秋葉原とオタクをモチーフに物語を展開している。

主演はなる成宮寛貴、山田優、忍成修吾、荒川良々、三浦春馬が若者5人を演じ、巨大企業会社の人間として佐々木蔵之介、寺島しのぶと萩原聖人などなど。持ち味の違う人間がそろってひとつの映画になりえるのは舞台が秋葉原だから寛とちょっと考えてみたりもする。

一応物語りの展開的には若者5人が新しいサーチエンジンを開発し、それを無理やりに奪い取ろうとする悪の企業が狼藉を働くという流れなのですが、安易に開発して安易に奪い取ろうという印象があり、ちょっと物足りなさも感じる。本当にすごいものだともっと認識させるプロセスが欲しかったかな。


また寺島しのぶと山田優の格闘シーンもあり、いろいろな意味でも面白かった。山田優がトレーニングしているシーンなどは結構さまになっていて格好良かった。この映画の中で唯一スポーティを感じる一瞬でした。

§

ちなみに私は原作者石田衣良の大ファンです。

§

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2006/08/28

映画>UDON

うどんが魅力的に思えた。青空の下で食べてみたくなった。うどんが食べてみたくなった。そんな映画だ。

§

ユースケ・サンタマリア演じる主人公はニューヨークでエンターテイナーを目指していたが会えなく挫折。故郷のさぬきへ戻るところから物語は始まる。

もう一人の主人公小西真奈美が演じるのはタウン情報さぬきの編集部員。本当は小説家をめざしているのだが、なぜか回り道をしてしまう。

そんな二人が出会うのは奥深い(?)山の中。熊に襲われ、車ごと谷へ転落。無事に生き残った二人に待ち構えていたのは一軒の製麺所。そこで食べるいっぱいのうどんのうまそうなことうまそうなこと。

タウン情報の取材と称して様々なうどんが紹介されていましたが、どれもこれも美味しそう。うどんへの愛着を感じる場面です。

§

そして物語は親子の葛藤や地方出身の人生などが語られる。うどんやのおやっさんの真心があり、息子のプライドもあり、見所は満載。

§

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映画>ラフ

真っ青のプールが気持ちいい。真っ直ぐの気持ちがまた気持ちいい映画だ。

§

あだち充原作。主演に長澤まさみと速水もこみち。その他若手俳優多数という具合にとにかく若い雰囲気パワー盛りだくさんのこの映画。どこまでも気持ちのよい映画なのです。

ラフというタイトルの意味は下書きのラフ画のことだったんですね。映画の中でも語られているのですが、まさにピッタリとくるようなイメージ。

メインである水泳競技のシーンはスピード感と迫力のある映像にドキドキが止まりません。

§

ただ如何せん、ちょっと解かりづらかったのが大和家と大宮家の関係でしょうか。そこにお兄ちゃんの家がどういう風にかかわっているのか。そして今に繋がっているのか。物語のキーポイントなのでしょうが、ちょっと描ききれない印象。

おそらく原作ファンの期待は裏切らないものになっているのでしょうが、如何でしょうか。

§

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2006/08/13

映画>ユナイテッド93

怖かった。

§

次々とハイジャックが明らかになり、現場の混乱も手に取るように解かる。そして映画の舞台ともなっているユナイテッド93機のハイジャック。


見てよかったとも思うし、見たくなかったとも正直思う。

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2006/07/17

映画>日本沈没

リアルというよりも生々しい日本沈没の映像が衝撃的だ。綺麗な人間ドラマはもう二の次でした。


§

冒頭は地震災害に巻き込まれる主人公役の草薙剛とキーワードになる少女役の福田麻由子が登場。いきなり日本沈没かと思わせるくらい迫力のある映像でした。

そのピンチを救うのがハイパーレスキュー隊員役の柴咲コウ。ヘリコプターに吊り下げられて爆発の炎に巻き込まれながらも、二人を連れ去る。なんか異常に格好よかったのですが、ちょっと超人入っていましたね(^^;。このあともこの超人ぶりで人々を助けるのかと思いきや、あとは個人的な悩み問題に終始していたのがちょっと残念。

そして物語はメインである人間ドラマへと突入。それぞれが個性あふれる脇役が主役である二人をしっかりと盛り上げていく展開に好感。ひとつの話がしっかりと展開されていくのでとてもわかりやすかった。

§

そしてクライマックスシーンの日本沈没から救うために草薙が海底へ向かおうとしているシーン。そこにバイクで駆けつける柴崎との再開。めちゃくちゃ格好よかった。このシーンだけでもこの映画を見てよかったかなと思わせるくらいです。


§

パンフレットの出演者をみていたらなんか福井晴敏と富野由悠季も出演しえいるみたいですね。全く気づきませんでした(^^;。

§

こういう劇的な日本沈没が明日起こるとはあまり考えはしませんが、いつ災害が起こっても不思議はありません。いつ何が起こってもいいような心を持ちたい。そう思った映画。


§

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2006/07/16

映画>パイレーツ・オブ・カリビアン

前作以上にポイントを抑えた丁寧に作られている。子供も大人も安心して見られる作品。

§

前作の大ヒットを受けて今回の続編にも期待がかかっていたのですが、裏切られることなく2時間30分を堪能させていただきました。

続編という位置づけであり、前作の話を引き継いでいるため、本作を見る前にやはり予習は必要。キャラクターの紹介などもなく物語りはどんどんと進んでしまいます。

そしてこの映画の見所はコミカルなキャラクターとその演出。漂流後に到着した島での原住民とのやり取りはもう楽しさいっぱい。原住民とのやり取りもそうだし、囚われの身からの脱出劇など手に汗握りながらも顔はニヤニヤ。

今回の敵役もまた一味も二味もあるものに仕上がっている。口ひげが足。ちゃんとくねくねと一本一本が動いているから不気味。

§

ただ3部作と銘打って続編を作られて入るのですが、この2部については3部の前編という仕上がりになっていますね。

伏線が所々に張られていますが、本作ではほとんど解決しないまま、次回作へとつながっているようです。本作は本作で見所はあるのですが、物語としては未完成のままですね。

次回作も2007年5月公開予定なので、それまでは期待に胸を膨らませて待っていようかと思います。


§

エンディングロール後におまけ映像がありますので、最後まで堪能ください。

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2006/07/02

映画>カーズ

車なのに愛着が湧いてくるから不思議だ。でも決して車好きだからというわけじゃない。車なのに愛らしい表情にたまらく魅了された。

PIXAR&ディズニーの映画って本当に楽しいですよね。ストーリーもそうだし、それを見せる技術力の高さに心底惚れます。このタッグでもっとたくさんの作品を残して貰いたいのですが、なかなか難しいのかな。

§

冒頭は主人公マックィーンとそのライバルの優勝を争うレースシーンから。スピード感といい臨場感といい申し分のないレースシーン。実際には写せないようなカメラアングルからの映像にリアルなレース以上の興奮を覚えました。

車映画なのはここまでで、あとは車というよりも人間ドラマっぽくなっていくのですが、この映画の魅力は車に頼らないところだと私は思います。車好きならこの映画を見てもちろん楽しいと思いますし、車にあまり詳しくないとしても十二分に楽しめる仕上がりになっている。

おもちゃのような車たちが愉快(?)に暮らしている。普通の暮らしの中、普通の町の中に車社会があって、普通に暮らしている車がいる(変な言い回しだな(^^;)。アメリカの片田舎を彷彿させるような暮らしぶりに車をモチーフにしているので、そこに遊び心が満載されている。

どことなく幼心をくすぐるような映画です。

§

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2006/06/24

映画>タイヨウのうた

必死に生きる青春。説教くさいわけじゃないけれど、辛い人がいるということをしっかりと教える映画だ。

主演はシンガーソングライターのYUI。演じるのは色素性乾皮症という病気の少女。太陽の光を浴びられない少女。

映画はこの病気を描き出すために夜と朝方のシーンが中心。日頃自分なんかは夜の街を歩いている時は一日が終わった感じとしてみているのですが、彼女の場合は夜が世界の中心なんですよね。公園で誰もいないけれど、歌い続けるところなんか象徴的です。

そしてそんな少女もやはり恋をする。その相手が健康的な青年。憧れなのか、何に惹かれるのか。映画では語られることはありませんでしたが、気になるところ。

そして夜の中で出会いを進めていくのですが、夜の間しか出会えないというのは二人に悲劇をもたらすことに。朝日が昇るところ見せたいという青年。病気を打ち明けられない少女。太陽が昇ろうとしている時に駆け出す。

必死に太陽から逃げる少女。見ていてなんともいえない気持ちにさせられました。明るい日差しから逃げるという気持ち。必死で逃げる気持ち。たまりませんよね。

§

女優デビューしたYUI。シンプルというかソツなくというか、結構淡々とした感じの印象を受けた増したが、人を惹きつけるものは何かやはりあるのでしょうか。飽きずに見ていました。

DVDで出たらもう一度見てみたい映画の一本です。

§

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2006/06/13

映画>かもめ食堂

定食が食べたくなる。フィンランドの空気と食堂と3人の日本女性が織り成す不思議な物語。

このかもめ食堂がもし日本で開くとしたらどこがいいんだろう。決してメニューが豊富なわけではなく、味がいいわけでもない。特徴のあるものは何一つない。でもそこに人が集まってくるのは何か不思議な力でもあるのでしょうか。

フィンランドというと空気の綺麗な自然の国というイメージといった健康的な物を持っているのですが、映画中も綺麗に晴れ渡った空にあふれる光がとても印象的。そんな町の中にあるカフェみたいなお店がかもめ食堂。

フィンランドで日本食を提供する。マスターは一人の日本女性。決して味にこだわりがあるわけではないのだが、なぜかフィンランドで食堂を開こうと思ったのかは定かではない。冒頭では閑古鳥が鳴いているお店の中に暇そうにしているマスターの姿があるのみ。

こういうお店って入りづらいお店の典型なんだよなと思っていた所に会われるのは、日本オタクの青年。そしてこれがきっかけ(?)になって次々と人が集まってくるけれども、一癖も二癖もあるキャラクターばかり。

こうしてかもめ食堂に主役は集う(?)。

§

ただただフィンランドで食堂を開き、ただただフィンランドで暮らす女性3人。

スッキリと店内を見渡せるキッチンから人々が集まって食事をする。こういう光景がなんかとてもいいなと思う。

§

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2006/06/12

映画>初恋

宮崎あおいが演じる少女の物語。時代に促されるかのように熱を持つ青年たち。そのなかに佇む少女が一人。初恋の物語。

三億円事件というと個人的には過去の出来事でしかないのですが、この映画では1968年当時の時代の熱を描き、そしてその熱に促されるかのような毎日を送っている青年たちを描く。

今も昔も青年たちは使いどころのない力を持て余すかのごとく毎日をすごしている姿がまた印象的。健全と不健全という言葉が正しいのかはわかりませんが、似たようなモンでしょうか。

冒頭、なぜか警察署で取り調べを受けているのが宮崎あおい演じるみすず。大人たちへの反抗心なのか自分への興味がないのか。追及する大人たちへの一言「別に」がとても印象的。

そして外へ出て一人雨に打たれる少女の宮崎あおいの表情が、これから始まる物語の姿を予感させる。真っ直ぐでけなげで芯はあっても弱い。そんな複雑な気持ち。

§

決して時代を糾弾するわけでもなく、ただただジャズ喫茶で戯れる若者。そしてそこに現れるみすず。ここでも台詞は少ないみすずから目が離せない。表情。強さと弱さの入り混じる表情。

この映画を支配しているのはとにかく宮崎あおいのその表情だと思う。そのくらい目が離せずずっと見続けてしまった。

§

少女が三億円という当時からしても大金を盗み出す。その姿にお金を手に入れるという生臭さは全くない。ただ"初恋"の心を大切にしている一人の少女の行動でしかない。

いろいろと世知辛い世の中。こういう不思議な純粋さをもつこともまた大切なのかもしれない。

#ちょっとまとまりなし(^^;

§

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2006/05/29

映画>夢駆ける馬 ドリーマー

夢を見ることの大切さ。そして夢をかなえるための行動の大切さ。そんなことを少し考えてみた。

基本的に競馬映画というよりも競馬ビジネス映画に近いかもしれません。競争シーンは冒頭と終わりにあるくらいで、途中は基本的に馬の世話を中心にその大変さ。難しさを描いています。

主演はダコタ・ファニング、カート・ラッセルなど。ダコタ・ファニングのファンとしてはこの映画での活躍にも大満足でした。子供っぽいのにちゃんとしている。立派な女優として活躍を期待しています。どんな風になるのか楽しみでもあります。

冒頭で有力場として期待感をを煽る馬がこの映画の主役であるソーニャドール。それなのにあとはもう出番なしの状態なのですが、もう少し馬に焦点を当ててもという気持ちもありました。

物語の展開としてはこの骨折した馬を治療して一家の建て直しを図ろうと目論む父親。そこに立ちはだかる問題がとにかく金銭。現実的な問題にどのようにたちむかっていくのかが、見所。

ビジネス的な問題を解決しつつ、サクセスストーリーを完成させていく展開にアメリカ好みだなという印象ばかりが強かったのが正直なところです。

ただ最後に気持ちよく馬が活躍してくれたので、後味は良しというところ。

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2006/05/28

映画>デイジー

御伽噺のような、神話のような、夢物語。あったらいいなっていう物語。

舞台はオランダ。画家の卵役としてチョン・ジヒョン。広場で絵描きの仕事をしていた時に豹っ子理と現れる男性がイ・ソンジェ。実はインターポールの刑事。そしてその近くで女性をひっそりと見守るのが、チョン・ウソン。実は殺し屋。

一人の女性と二人の男性の恋物語だといえばそれまでなのですが、この話はそんな話じゃありません。もっともっと綺麗なんです。純粋なんです。

§

とある日に風景をスケッチしているチョン・ジヒョン。オランダの風景といっても正直あまりイメージがなかったのですが、見晴らしの良い気持ちの良い野原の風景が印象的。

そんなある日川に架かる貧弱な橋(ここまで貧弱な橋ってないゾ(^^;)を渡っている時に誤って転落してしまうハプニングが発生。幸いにも道具類が流されるだけで住んだだけなのですが、この橋に次の日に異変が!

橋がパワーアップしているんです。無骨な雰囲気ながら力強い橋。そして先日流された道具類も戻ってきているではありませんか。もうこの時点でありえないくらいの展開なのですが、そんなことはお構いなし。見知らぬ助け人ににこの女性は恋に落ちるのです。

#無茶な・・・という言葉はこの映画を見たら出てきません!

§

実は助け人というのは殺し屋。自分の命を守るためにも情報は隠すのが宿命。またなぜだかとてもシャイなのか純粋なのか。少し幼ささえ感じるその行動がまた魅力。顔は見せないけれど、デイジーの花を届ける姿は一歩間違えばキザ。でも遠くから見ているその顔は素敵な笑顔。

本当は何の関係ないのに、なぜかうまい具合にデイジーの花を持って突如会われる刑事。このまま美味しいところもっていってしまいそうになりつつも、そんなに物語りはうまくは進みません。ふふふ。

コトは刑事と殺し屋。そして画家の女性を挟んだ三角関係という、もっと激しいものになりそうなところ。この映画ではアクションこそありますが、もっと何か純朴なものを感じます。

§

全篇を通してシーンの切り替わりがフェードアウトしているのですが、この辺の編集効果がとてもきいていて、個人的にはばっちり。現実的ではない物語だとばっさり切り捨てられてしまえばそれまでのこの映画。どことなく御伽噺のような、浮世離れ(いい言葉浮かばず)の物語として昇華させてます。だから受け入れられる。

そして物語のクライマックスに展開された「あの瞬間」。ちょっと感動してしまいました。出会いって知らないところで始まっているのかもしれませんね。

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2006/05/16

映画>アンジェラ

素敵な素敵なラブストーリー。甘くもなく説教くさくもなく、物語りとして楽しむ映画だ。

※できたら映画を見てから以下はお読みください。

危機的状況から物語りは始まる。借金により首の回らなくなった男。行き詰った先には見の破滅。逃げるために警察へと飛び込むがそこからも追い立てられてしまう始末。橋から飛び降り自殺を図ろうとしている時に現れるのがアンジェラ。

死のうとしていた男よりも先に死のうと飛び込む女。思わず助けてしまう男。妙な出会い。そして助けられたお礼?に男と行動を元にし始める。二人の出会いはこんなんである。


いや、ダメ男と凄腕女の出会いって? と正直思っていたのですが、これがまた面白い。ダメ男なのに内面はとても綺麗な男。ダメダメ男だが、真摯に真心を持っている。内面はとても綺麗な男。

そして突如現れた女はなんか凄い。何もしなくてもお金は手に入れるし、男は殴り倒す。容姿はとても綺麗なのかもしれないが、内面は汚れているという女。

印象的なのは鏡に映った自分を見つめて、語りかけるシーン。真正面から自分を見つめて、自分に語りかける。なんかできそうでできないよなとついと考えてしまう。自分を大切にする。とても重要なことなのかもしれない。

モノクロ映像にとても引き込まれる。別段パリの町並みにどうという興味はなかったのに、この映像をみているだけで、一度その町を訪れてみたくなる。綺麗な光に包み込まれた町。パリ好きにはもしかしたらたまらない映画かもしれませんね。

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2006/05/15

映画>明日の記憶

辛いけれど真っ向から病気に向かう姿に感動。

病気というのはなってみるまではその辛さというのは本当にはわからないのかもしれない。本作でも実際に会社勤めをしてバリバリと仕事をこなしている人が、日常生活の中で覚える違和感から始まる。年をとれば物忘れなど体の不調は増えてくる。しかしそれが病気だとはなかなか認めないのかもしれない。

印象的なのは病院にいっても、頭痛などの体の不調もそんなことでいちいち気にしていたら・・・という場面。健康だからこそそういうことは些細な事に思える。体の不調に耳を傾けない。精密検査の結果を突きつけられた時のなんともいえない衝撃。見ているだけでもつらかった。

主演は渡辺謙に樋口加南子が夫婦役として行う。

病気は夫婦でも分かち合うことができないけれど、助け合うことができる。どんどん病気が悪化していく夫。本人にしかわからない辛さもある。そしてそれを支える妻。それでも辛い気持ちもある。どうしようもない気持ちもある。危ういバランスがどこまでも続き目が離せない。

記憶が消えていく。自分が消えていく。進行のとめようもない病気に、ずっと付きまとう不安感。

何度となく涙があふれてきました。

ラストの夫婦が連れ添って歩くシーン。とてもいいシーンだと思う。あふれかえる緑の中、もう妻の顔もわからない夫。しかし、ただ二人でずっと歩いている。何も語らず。そんな空気をずっと見ていたいと思った。

§

明日の記憶
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2006/05/09

映画>海猿 LIMET OF LIVE

見所満載。何度も何度もぐっと胸にこみ上げる。いい映画を見た後の満足感を久しぶりに感じられた映画だ。

冒頭、薄暗い世界に青い光。それはなんだろうと思っていたら、そのまま場面は荒れ狂う海。並みの狭間に漂う物体にしがみつく人。尋常ならざる状況にちょっと呆然。このシーンが後々までの重要な伏線になるのでしっかりと見ていてください!

§

主役は伊藤英明に加藤あい。本当にこの二人は素晴らしい役者さんですね。個人的にはこの二人の代表作はこの海猿で決定だなと思っているくらいです。

加藤あいの冒頭のウエディングドレス姿はこの映画の安らぎとして後々まで頭の片隅に残り続ける。全体としてはとにかく悲劇に次ぐ悲劇なものだから、今思い返してもより一層際立ったシーンに思える。

この安らぎのシーンからもう船体座礁の事故へと暗転直下。まさに急劇。そのままひたすらに最悪へと転落していく様はみているだけでもどうしようもない気持ちにさせられる。船内のパニック状況を見ているだけなのに、心ザワツク。そうして最悪からじりじりと這い上がっていく展開へと突き進む。

見せ所のうまさにもう参ってしまいましたよ。凄い印象的だったのは30Mの潜水後の部屋で閉じ込められてしまった時。一人脱出口を探していた仙崎が戻ってきた時のシーン。炎を背負ったシルエット。尋常じゃないくらいかっこよかった。「ぅぉお」と鳥肌が立ってしまいました。

他にも何箇所も見せ場が山のようにあって紹介していたらキリがないのでやめますが(^^;、是非とも一度映画を見てお気に入りの場面を作ってみてほしい映画。


本作では要救護者と隊員たちの脱出劇になるが、現場にいる人々もまた魅せてくれる。仲間を救いに行こうとする隊員たちもそうだし、指揮をと務める隊長もまた魅せる。無駄がない。とにかくカッコイイ。


私はドラマはほとんど見ないため海猿のTVドラマ版は未見なのですが、シリーズとしての完成度はとても高そうな印象を強く受けました。前作を見た人もドラマ版を見た人もこの映画は是非見ていただきたい。お勧めです。

§

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2006/05/08

映画>グッドナイト&グッドラック

渋い。とにかく渋い。ドキュメンタリータッチの映画。あくまで映画だけれども脚色がないように感じられた。その分面白みは少ない映画だ。

報道と経営というのは今も昔も話題になるテーマなことは確か。報道は真実を伝える氏名を持っているが、真実ばかりを伝えられないこともまたある。時代が恐怖に震えている時に声を上げる勇気の大切さが切々と伝わってくる。

またジョージ・クルーニーが監督・共同脚本そして出演と活躍を見せているのもまた注目。個人的にはアクション俳優というイメージがあったのですが、本作では上司役として渋いところをつかんでいる。今後はこういう役も多くなってくるのでしょうか。

時折はさまれる当時の映像がまた映画の迫力がある。映画自体もモノクロームに包まれているつくりになっているので、違和感なく当時の空気に触れることができる。

ただ全体的に登場人物のキャラクターが全く描かれていないので、時代の物語を知っておく必要があるかもしれません。


テレビマン。ジャーナリスト。新しいメディアの登場時の苦悩は今もまだ引き続いているのでしょうか。

時折見返すと面白いかもしれない映画だ。

§

グッドナイト&グッドラック
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2006/05/07

映画>チェケラッチョ

えれー楽しい映画。笑って泣いて笑う。わかりやすい映画。

一応主演は市原隼人に井上真央に平岡祐太に柄本佑。その他モロモロ出ていますが(ぉぃ)。

冒頭の結婚式シーンでとりあえずつかみをいれて、ちょっと笑う。ペース的にはこの調子で行くのかと思いきや次の展開ではいきなり水族館での出会いに。

水族館の大きな水槽で泳ぐ美女。ぽぉ~としてしまうシーン。でもちょっと回想に回想を重ねるようなやり方になんか引いてしまう。いいシーンはそのまま見せてほしいなっと。

そうしてラブストーリーへと展開していくのだが、ライブ活動などをはじめるなどわかりやすいんだか、わかりづらいんだか解からない。でも楽しそうにしている姿はとても健康的。健全に活動をする姿は頼もしい。

とても元気のある映画。

§

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2006/04/28

映画>V フォー・ベンデッタ

独特ながら完成された世界観がとにかく素晴らしい。

主演はナタリー・ポートマンにヒューゴ・ウィービング(V役)。ヒューゴ・ウィービングといえばマトリックスのあの敵役なのですが、この映画では全篇完全に仮面をかぶっているのでどこに出ているのか不明でもあるのですが(^^;。


冒頭にいきなり中央刑事裁判所の爆破から始まる。そしてそのメッセージを送るために次にTV局を不法占拠し、反逆ののろしを上げるのが"V"。その後は少しパワーダウンし、地下活動的なストーリー展開に。

この台詞回しもとてもカッコイイ。こだわっているし、伝えたいメッセージが含まれているんだろうな。

全体的に近未来的な雰囲気ながらも旧時代的なアンソロジーも感じる。不思議な世界観が好印象。

ゆっくりととお酒でも飲みながら見たい映画。

§

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2006/04/27

映画>デュエリスト

決闘映画というジャンルがあるのならば、まさしくこの映画のことだろう。アクションシーンというよりも決闘シーンが見所の映画だ。

主演はハ・ジウォンとカン・ドンウォン。

本作でカン・ドンウォンは"悲しい目"役として出演しているのですが、微妙な表情などがとても印象的。そして対照なのはハ・ジウォン。とても表情豊かにナムスン役を演じているんが好印象。

とにかく印象的なのがその映像美。物語の冒頭は市場から始まるのですが、そこで繰り広げられる劇がまた面白い。決闘シーンと市場の人の動きが工夫されていて、思わず魅入る。

そして物語は次から次へと進み、戦いが繰り広げられる。その決闘シーンがとにかくカッコイイ。"影"をうまく使って魅せる。正直言ってしまうと見えていないのですが、カッコイイと思わせる魅せ方がうまいというか。。。一度は見て損はしない映像な事は確か(^^;。


ストリー的には正直あまりわからないというか、カンケーないかと。とにかくそのデュエルがカッコイイ映画だ。

§

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2006/04/11

映画>プロデューサーズ

最低なのに面白い。面白い物は面白い。プロのエンターテイナーが見せる舞台のような映画だ。

ミュージカル映画って、面白いかどうか結構ドキドキしながら見に行くのですが、この映画は見て正解でした。全てがミュージカル調でストーリーの展開は全て歌と踊りで表現する映画もありますが、プロデューサーズについて言えば、ミュージカルシーンは所々で出てくるのみ。基本は普通のコメディ映画です。

冒頭は落ち目のプロデューサーの元に訪れる会計士のシーンから。そこでドタバタ劇は始まる。ダラシのないプロデューサーはソファの上で新聞紙に埋もれて昼寝。それに気づかぬ会計士を、突然おきだし驚かすプロデューサーがいたかと思えば、そこに訪れるのはお金を持った(?)マダムたち。そしてマダムをうまく乗せて出資をせびるプロデューサー・・・。

もうしっちゃかめっちゃかになりそうなくらいネタがテンコ盛りなのですが、そこはうまい具合にさばいてくれました。上質のコメディを見ているような感じで、楽しませてもらいましたよ。

前述のとおり、ミュージカルシーンは心なしか少ないように見受けられるのでミュージカル映画を期待して見に行くとちょっと残念なことになるかも。

§

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2006/04/10

映画>タイフーン

ハリウッド並のアクションシーンの連続に見惚れる。しかし失礼ながらストーリーが全くわからなかったのは大マイナス評価。


この映画は韓国映画市場で過去最高の記録を打ち立てたということで話題を提供。南北関連の歓心の違いもあるでしょうから、日本ではどこまでいくのでしょうか。

冒頭シーンはいきなり船ジャックから始まるのですが、これが物語の始まりなのですが、そのあとの展開が全くつながらないというか、唐突に始まってそのまま物語がすすでしまう。結局冒頭のシーンの説明もないまま核心へと勝手に迫って行ってしまう印象がぬぐえない。観客を置いてけぼりにしないで欲しいなっと。

アクションシーンには何はともかく凄いシーンの連続。迫力。規模。破壊。カーアクションに、そ火力の強さは今まではハリウッド映画以外では見たことがないくらい。韓国映画の違う凄さを見せ付けられました。

そして生き別れの家族が出会うシーン。なんともいえぬそれまでの辛さがにじみ出ているようで、ぐっときました。言い知れぬ力に踏みにじられる個人。納得のいかない憤り。

§

あのラストの戦場となった船のシーンは本当に凄かった。CGなんでしょうか? どこまでをセットにして撮影したんでしょうね。決して日本映画では作られなであろう規模の大きさに韓国の凄さを感じましたよ、ホント。

§

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2006/04/03

映画>ファイヤーウォール

残念。勝手にサイバーテロや緻密な知能線を期待していたのですが、結局はアクション映画でしかなかった。

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すみません、久しぶりに酷評です。
この映画を未見のひとは、以下は読まないほうがいいかも。

#逆に読んで見たほうがいいとも言えるかも(^^;

§

ハリソン・フォード主演ということもあり期待感はバツグンでした。しかし終わってみればなぜこの映画にハリソン・フォードが必要だったのかが今ひとつぴんとこないところからも、個人的にはこの映画は失敗だったのではないかとしか思えません。

銀行強盗のために銀行セキュリティを破ろうとする犯罪組織が目をつけたのは、システムを設計した"人間"。犯罪組織はその家族を誘拐し、いのままに操り銀行セキュリティを破ろうとする。

この時点で行ってしまえば、どんなに権限を持った人間でも銀行などのセキュリティシステムは一人で操作できないような相互監視のシステム入れているでしょうから、この時点でもう映画は成り立たないと思ってしまうのは私だけでしょうか・・・。

そして極めつけはセキュリティホールを探し出してシステムの裏をかくのかと思いきや、端末画面をFAXの読み取り機でスキャンしてiPodにデータを格納する展開にはちょっと??? 

そしてそして、最後は家族を守るために人間同士の格闘になるのですが、正直付け足したとしか思えないような出来栄え。穴が掘ってあった意味も解からないし、スコップではなく、つるはしがいいところに置いてあったのが本当に不思議でなりません。(^^;

§

この映画一体何のために作ったんでしょうね。

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2006/03/27

映画>子ぎつねヘレン

ぐいっと心をつかんで離さず、動物のパワーを見せ付けられた。最後はどうしても泣かされた。

個人的に動物モノは好きなのですが、積極的に見ることは少ない。いい物がたくさんあるのは解かってはいるのですが、あまり興味がわかないというのが正直なところ。

今回は動物モノといっても主人公がきつねで、目も見えず、耳も聞こえずという点に興味がわいたので見に行くことに。

主演は大沢たかお、松雪泰子。子役に深澤嵐、小林涼子。

大沢たかおはトレンディ系の俳優かと思いきや動物委員長の役もピッタリ。物語の設定としてはいくつくらいだったのでしょうね。中学生(?)の娘もいるようなので40前後なのかな。

松雪泰子は最初と最後に出てきて、自分勝手な母親兼自分勝手な恋人という役柄でしたが、思った以上に出演シーンが少なく感じたのは私だけでしょうか。親としての役割というのを描きたかったのでしょうが、今ひとつぴんとこないというか、物語の背景が描かれていなかったのでちょっと弱かった印象。

そして本当の主役はもちろん子ぎつねのヘレン。動物モノ映画としては、かわいいしぐさなどで観客の歓心を得たいところなのでしょうが、それは本作は基本的にない。子供がカメラでヘレンの姿を納めるシーンがあるが、その中でもやはり動きよりもただただ佇んでいるという印象のほうが強い。

視点は子供の世界だからでしょうか。空想シーンが途中途中で織り込まれるなどの工夫がなされていましたが、ちょっと唐突過ぎるというか、流れが寸断されているような印象が強かった。

最後の子ぎつねのシーンはぐっと堪えてもあふれる涙は止まりませんでした。それまでずっと震えるヘレンや、何かに耐えるヘレンの姿を見続けてきて、最後に花に囲まれているヘレンを見たときにダメでした。決して泣くまいと我慢しましたがダメでした。

でもそれは決して辛くて流す涙ではなく、嬉しくて流す涙だったと思う。

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2006/03/12

映画>イーオン・フラックス

自由のために戦う女性の姿がとても格好よい。変に正義をかざすのではなく、自然と戦いの物語が展開される物語が素晴らしい。

物語は2415年。2011年におきたウィルス騒動により人類は500万人までに激減。そして住居となっているのは完全に管理をされている世界のみ。

ありがちな世界観ともいえるが、いろいろと新感覚のアイディアもあり結構楽しめました。体内に直接働きかける(?)ドキュメントの観覧にはちょっと驚かされました。


この映画の見所ともいえるアクションシーンは見せ所満載。量もたくさんありますのでアクションファンにはたまらない。武器を使った戦闘も有りの、肉体を使った格闘も有りのという両方が楽しめます。

ありがちな近未来SF物とは一線を画しているところとして深みのある恋愛ドラマ。歴史を超える恋愛。カッコイイ女性ヒロインにまさにピッタリとくるドラマでした。

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イーオン・フラックス オリジナル・アニメーション コンプリートBOX
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イーオン・フラックス
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ピーター チョン 山下 慧

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2006/03/08

映画>ナルニア国物語

ロード・オブ・ザ・リングよりもハリー・ポッターよりも面白いと感じたファンタジー映画。

映像技術の進化のおかげでしょうか。ファンタジーを原作とした映画がとっても元気ありますね。見たこともない世界が見られる喜び。本当に今後も楽しみ。

主人公は四人の少年少女。子供が主人公なのはハリー・ポッターも一緒ですが、個人的にはこのナルニア物語に出ているほうが好き。格好よすぎずに共感を呼ぶ感じがします。

特にいいなと思ったのは一番下の妹を演じるジョージ・ヘンリー。完全に子供なのに、演技は子供じゃない実力を見せ付けてくれました。

前半は現実の世界。世界は戦争中。そして疎開した先で見つけるのがナルニア国への入り口なのですが、これがまた面白い。衣装ダンスの中に潜り込むという仕掛けに、心くすぐられましたよ。こういう仕掛けってやっぱり楽しいですよね。

そしてその先に広がるのは未知の世界。冬景色が広がっているにもかかわらずわくわくする気持ちは抑えきれない。新しい出会いにもまたどきどきしてしまいましたよ。

そしてナルニア国の実情が明らかになるにつれて物語はどんどんと広がりを見せる。序章というのにふさわしい期待感を感じずにはいられない。

指輪物語もハリー・ポッターも原作は読んでいるのですが、本作のナルニア国物語は未読。これは読まないわけにはいかないでしょ。

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「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り
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ナルニア国物語 ~第1章 ライオンと魔女~
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2006/03/07

映画>県庁の星

おためごかしの会話の絶妙さに面白さを感じつつも、面倒くさいなという気持ちも織り交ざる。始点の面白さが光る映画。

県庁の星。まさにエリート街道を突き進むのは織田祐二。200億円のプロジェクトに携わり、今後も県庁の中で成功を重ねていく人物。

かたは満天堂の星。パートながら信頼の厚い社員を演じるのは柴崎コウ。在庫の山に実は問題大有りのスーパーの裏事情。未来はあるのか柴崎コウ。

決して交わることのない二人がであった時と銘打ってあるが、単に民間に交わりを求めない県庁が問題なだけがするのは私だけでしょうか。

プロジェクト成功のために、不本意ながらも民間企業へと研修へ出向く織田。そしてそこの現場でのすったもんだがまた面白い。というかあまり笑えん。(^^;

民間と公共事業の違いやまたいいところ悪いところはあると思うので、どっちがどっちということはないのですが、ちょっとこの映画は県庁劣勢でしたね。

映画中でもコスト削減の目を持ってプロジェクトを見直したら200億円が大幅に削減されていましたが、どうせ描くのならばそのプロジェクト自体を見直すくらいまで屋ってほしかったというのは個人的な印象。削減ではなくて必要ないじゃんということくらいやってもらったほうが、すっきりとするわ。

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県庁の星
県庁の星
桂 望実

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2006/03/06

映画>好きだ、

120分じゃ物足りない。もっと味わっていたい。すごくすごくいい雰囲気と味わいがあって、この時間をもっとたくさん欲しかった。

「好きだ」と直球の映画タイトルなのでもっとべたべたの恋愛映画なのかと思いきや、全体を通して台詞で語るよりも雰囲気で物語を展開していくのにちょっと驚いた。そしてこの不思議なほど長いようで短い間がたまらない。ぐいっとひきつける。そして離さない。この感覚がとても心地よかった。

そして長いカット割にしっかりと食いつかせる俳優たちの演技にもう拍手を送りたい。素晴らしい。じっと魅入ってしまう。

17歳のストーリーを演じるのは宮崎あおい&瑛太。学校生活よりも土手でいつもいる二人の姿と空の青さ。雲のない空の青さが印象的。そしてボツボツと語る二人。つまらない訳ではない。楽しいわけではない。でも毎日が過ぎていく。そんな風に毎日を過ごしていた時が確かにあったのだと思うと、その画面に魅入らずにはいられない。

34歳のストーリーを演じるのは永作博美&西島秀俊。17歳の時の空の広さに比べて、夜のシーンやスタジオの薄暗さが印象的。そしてアップのシーンが多い。広がる期待感よりも、迫りくる現実を突きつけられるような気持ちにさせられる。

そして17年が過ぎているにもかかわらず、物語は続いているようにすんなりと関係が始まる。17年は長いようで短いのか。

その間に入るのは主人公ユウの姉。17年前にユースケに会いに行く途中に事故にあい、そのまま眠り続けていたという女性。眠っているだけの女性なのに、表情がとても自然。その彼女をみていて決して不幸だとは感じなかったのはなぜでしょうか。

クライマックス。通り魔に刺されて死の淵に佇んでいるユースケが思い起こしたあのシーン。完全にやられましたよ。ぐっときましたよ。もうまいりましたよ。

本当にいい映画に出会えた。久しぶりに感じた喜び。

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「好きだ、」17年前に忘れてきたもの~ユウのいた風景~
「好きだ、」17年前に忘れてきたもの~ユウのいた風景~
宮崎あおい

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2006/02/20

映画>転がれ! たま子

いつか穴に落ちることもあるけれど、やっぱり這い上がろう。ちょっと前向きになる映画だ。

やっぱり日常生活っていつも同じことの繰り返し。その中で少しずつ少しずつ変化を加えながら毎日は進んでいく。自分では意識をしなくても殻を作ってその中で生活をしているのが普通だろう。

その日常生活の殻がとても厚く硬く、そして異常に狭い世界をもっている本作の主人公のたま子。鉄かぶとをかぶって日常生活を送る様はちょっとどうかな・・・という具合。

自分の世界から大切なものがなくなっていく様は少し胸を締め付ける。いつも大切に大事にしていたものがなくなるときはいつか訪れる。でも嫌なものは先送りにしたいもの。

穴に落ちて世界が変わっていく時に、一歩を踏み出すたま子の姿には思わず力を込めてしまった。やっぱり自分の知らない世界へ向かう時は誰しもが緊張するもの。

#なんか「はじめてのおつかい」を見ているようでしたが(^^;

甘食を食べているシーンがとても美味しそうだったのが印象的。甘食がおいしそうというよりも食べている姿が美味しそうだった。

とても不思議な世界観を持った映画だが、特に印象的だったのはたま子の母親役の岸本加世子と幼馴染(?)役の与座嘉秋の二人。なぜか真の愛に目覚めてラブラブな甘い関係になってしまうのですが、この状況に隣の女性が大喜び

#そんなに嬉しかったのかとちょっとびっくりだ(笑)

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転がれ!たま子
転がれ!たま子
長原 万里子

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転がれ!たま子 オリジナルサウンドトラック
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といぼっくす&フレンズ 磯田健一郎 新藤風

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2006/02/19

映画>シムソンズ

地味な映画と思いきや、盛り上がりどころ満載。見所満載。カーリングの魅力を感じさせてくれる映画だ。

2006年。トリノオリンピックでも活躍している実在するカーリング選手をモデルとした映画。カーリングってどうしても地味なイメージが付きまとい、実際に取り掛かるきっかけもやはり少ない(?)。

本作の舞台となっている常呂町は実際にカーリングの設備を整えて、カーリングに力を入れているらしいので、いつのひか映画に登場していたカーリングのヒーロー選手や伝説のカーリング選手が生まれてくるのかもしれないですね。


映画の主演は加藤ローサ、藤井美菜、高橋真唯、星井七瀬。粒ぞろいの役者がそれぞれの役目をしっかりとこなしている印象がとても好印象。演出的にもう少し若々しさというか今時感が欲しかったかなぁというのは個人的な印象。

#スィング・ガールズみたいに面白い女子高生がいてもよかったなぁと。

今回は渋谷の映画館で見たのですが、すごく映像が綺麗でした。元の映像が綺麗なのか、上映設備が良いのか。スッキリとしクリアな映像に、広がる台地と空がとても映えてました。

自宅でもあの映像が見られたらと、ちょっと羨ましく思う。

§

シムソンズ
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森谷 雄

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2006/02/14

映画>ジャーヘッド

淡々とした物語かと思いきや、やはり戦争もの。しかし派手な戦闘や見せ場となる修羅場もない。ただただ戦場の人間有様を描いている、今までのものとはちょっと違う映画だと思う。

物語は軍隊入隊の新米兵を迎えるところから始まり、理不尽な訓練や仲間たちの悪戯はこの手のものにはありがち。ただ訓練中にあっさりと訓練兵が死んでしまうシーンなどが印象的。っていうか実践でもないのに訓練で実弾は使わないだろうに。

そして実践の前に砂漠へ投入される兵士たち。そこでの任務は敵を待つこと。ひたすら待機。その生活や訓練の日々がこの物語での主体。

戦場に投入される兵士たちが日々何をしているのか。自国に残した人たちへの思いと、実際に残っている人々のギャップなどが印象的。

兵士同士のやり取りは仲間同士という印象。しかしながらそこに残している恋人や妻などの冷たい仕打ちには驚き。ビデオレターで不倫を知らせてきた妻は驚きでした。

そしていざ戦闘という流れになってくるのですが、この辺もまた一味違う。戦闘の場面は全くなし。敵弾が飛び交うシーンもなし。あるのは空襲によって敵が殲滅した跡のみ。

そして狙撃兵が敵陣へと密やかに乗り込んで、敵将を銃撃しようとしても、結局これまた空襲により敵陣全てを殲滅させられる。

ひたすらに戦闘がない戦争映画。でも間違いなく戦争映画。

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2006/02/13

映画>サイレン

半端じゃない。びびって思わず声上げたよ。だって3度目のサイレンが鳴ったらさ・・・。

§

ぜひ作品を見てから以下をお読みくださいな。

§

出演者は主役に市川由衣。父親役に森本レオ。島民としての生き残り役に阿部寛。そのほかに田中直樹、西田尚美、松尾スズキ、高橋真唯、嶋田久作、西山潤。

#パンフレットの名前並べただけですが(^^;。

特筆したいのは市川由衣と森本レオ。全体的にいやぁな雰囲気が漂っているこの映画。その全てを吸い込んで吐き出しているのが市川由衣。叫んでいるだけなら誰でもできる。その恐怖感の空気。それをとにかく市川由衣が吐き出している。

森本レオは出てきた時はとてもよいお父様。しかし闇夜で襲われて戻ってきてからの雰囲気がただ事じゃない。3度目のサイレンが鳴ったときのあの狂いぶりは尋常じゃないっすよ。っていうか他のゾンビたちが普通に追いかけてくるだけなのに、なぜにあの親父だけシャベルもって暴れてんだよ。怖いんだよ!

映画の雰囲気などは文句の言うところはないのですが、変な伏線の張り方が多々あったのがちょっと気になるところ。最終的には夢落ちてきなトリックを使っていたのでいいのですが、あの第3者の視点からだと思われる赤い世界の持ち主は一体誰だったのでしょうか。

ゲーム作品などもあるみたいなので、そちらでみるとまた違う話が見えてくるのかな。

怖いのでこの映画はもう見たくないけれど、続編などは見てみたいな。

§

「サイレン」オリジナル・サウンドトラック(初回生産限定盤)
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2006/02/12

映画>美しき野獣

格闘とうよりも乱闘。アクションというよりも乱暴。とにかくめちゃくちゃに暴れまくるも、そこに真っ直ぐな気持ちがあるから見ていられる。

とりあえず満員御礼の映画館に占めたるは女性軍団。9割8分くらいは女性なのではないでしょうか。それも目当てはクォン・サンウ。今まではと違う彼の役柄に満足はしたのでしょうか。

去年の秋ごろに私は「恋する神父」「マルチュク青春通り」を見ていたのですが、やはりその時の印象は爽やかそのもの。マルチュク青春通りの学生服姿はちょっと辛いんでないかいと思っていたのですが、今回はバリバリの刑事もの。ぼさぼさの髪に不精ひげ。こっちのほうがしっくりときて見ていて安心したのは私だけでしょうか。

この映画とにかくアップが多くて、映画館の前よりで見ていた私は多少疲れてしまいました。ぐいっと顔面に寄るカメラワークもあまりにも頻繁に使われるので途中から飽きてしまいました。

アクションシーンは思った以上にすごいものでした。武器を持った戦いもあれば素手での戦いもある。スピード感も圧巻ながら個人的にすごいなと思ったのは、音。派手にするのではなく、なんか生っぽかった。乾いているというか。痛そうな音がばしばし響いてました。


法廷シーンでのやくざの仕掛けに嵌ってしまい、罪をかぶってしまった時のシーンはちょっと忘れがたいものでした。正義とは。悪とは。本当は何が正しいのか、聞いて欲しいと訴えかけるも届かない声。

韓国映画を見ていていつも思うのはこういうくさいといってしまえばそれまでの脚本をすんなりと作るところ。それが私はいいと思うのです。

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クォン・サンウ コンセプト・オブ 美しき野獣
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2006/02/02

映画>最終兵器彼女

意外なことに(?)恋愛映画だったんですね。全くもって意外な展開にちょっと驚いてしまいました。

上映前の予告編で目にしてからとても気になっていたこの映画。彼女なのに最終兵器!?と妙に気になって仕方がありませんでした。全く予備知識なしで映画を見に行ったのですが、ストーリーが戦い物ではなくて、恋愛物だということに正直驚かされてしまいました。

#原作を知っている人からすれば、
#ナニいってんだと突っ込まれ