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2008/03/16

ノーカントリー

いやはや。2時間ずっと刹那の連続。緊張感をここまで強いられるとは。休まる時はありません。

§

強く印象に残るのは圧縮空気での殺人と、主人公の髪型(^^;。圧倒的な存在感を示してますね>髪型。

冒頭から殺し屋アントン・シガー(ハビエル・バンデム)の殺戮シーンに戦慄させられる。無言で予告なしで頭に妙なものを突きつける。その次の瞬間、ターゲットの頭には穴があいちゃってるんです。しゅこっといった妙な音とともにです。

いや、この圧縮空気の武器には最初から最後までびくつかさせられましたよ。銃撃シーンみたいに発砲音がすれば、攻撃しているという認識にいたりますが、この武器に関してはそれがないので、何が起こったかわからない。けれども殺傷能力は強いのが特徴。部屋への進入シーンでも、活躍をしていますが、静かな夜なのに回りへの配慮もなしにばしばし使うシーンは、無言の圧力を感じずに入られません。

物語はテキサスの砂漠にて偶然死体の山を発見した主人公とそれを追う保安官と殺し屋を中心に描いていく。

保安官のシーンはどちらかというと語りの部分が多く、映画の中ですこし安らぎを覚えるようなものが多いようでした。

しかし逃げる主人公と殺し屋のシーンはとことんスリリングな展開ばかり。金を隠しながら、逃げ惑う主人公。冷酷に執拗におう殺し屋。探すためのシーンが極端に少なく、主人公の逃げる先にしっかりとついてくる殺し屋という展開が広がる。それがいい意味で間を詰められている。

映画では麻薬の持ち主や200万ドルといった金額に対しての説明は一切ない。そういった説明部分はほとんどを省いて、とにかく追うものと追われるものの立場を中心に描かれている。

それがとにかく緊張を強いられ、面白さへと繋がっている。

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